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夜のピクニック

夜のピクニック

夜のピクニック

作家
恩田陸
出版社
新潮社
発売日
2004-07-31
ISBN
9784103971054
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夜のピクニック / 感想・レビュー

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遥かなる想い

第二回日本本屋大賞…という帯に惹かれて読んだ。夜にピクニックに行く…ということだけなのに、独特な世界を読者に提示してくれる。著者の母校である茨城県立水戸第一高等学校の名物行事「歩く会」をモデルとしているらしいが、高校生の恋がよく描かれていて初々しい。

2011/07/18

takaC

男である自分は主人公の西脇融に自らを投影し、融としていろいろを感じながら話を読み、その感情に対して感想を持つ。それが初読での読み方だった。融と貴子の父西脇恒に対しては自然とネガティブな印象を持ったのだが、今回彼が自分と同年代だと自覚してしまうと微妙に読み方が変わる部分があった。自分には隠し子はいないが。

2014/02/05

kaizen@名古屋de朝活読書会

「歩行祭」。高校生が夜歩く行事。「「杏奈、大学の方は決まったの?」千秋が尋ねた。順弥は当然という顔で頷く。「うん、スタンフォードに決まったよ」」。高校生の会話のはずなのに現実味がない。呪詛、潰した、慌てた、諍い、下手糞、叶え、隙、呆然、辿り、怯え、卑下、媚、密か、賭などルビのふってある単語だけを読み進んでみた。漢字の勉強になった。高校生らしいというか、前向きな感じのよい言葉が少ない。名古屋de朝活読書会で紹介有。吉川英治文学賞、本屋大賞

2014/04/14

寂しがり屋の狼さん

高校の伝統行事である北高鍛練歩行際。一昼夜歩き続ける過酷な歩行際の様子を描いた青春物語。流れ行く景色よりも高校生達の会話を中心にした描写の中に彼らの三年間が凝縮され読後はとても清々しい気持ちになれた。青春っていいね。

2019/04/28

NADIA

持久力を試される行事は大嫌いだから、この行事があるというだけでこの学校には絶対進学しないと思う(^^; でも、この本を読み終わった時、私も80キロ完走したような清々しい気分で得したと思った。メイン以外の登場人物も生き生きとして魅力的。今のところ、この作者の中で一番面白いと感じた。青春って照れくさいけど、やっぱりいい。

2016/07/06

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