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中庭の出来事

中庭の出来事

中庭の出来事

作家
恩田陸
出版社
新潮社
発売日
2006-11-29
ISBN
9784103971078
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中庭の出来事 / 感想・レビュー

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Satomi

難しい( ̄▽ ̄;)登場する女優3人、中庭で起きた殺人事件。現実の事なのか…女優による劇の事なのか…劇中での劇中劇なのか…めまぐるしく変わるシーン、時系列もグッチャグッチャ…。まだ数冊しか恩田作品読んでいないが、これが噂の恩田ワールドか!?!? この複雑な構成のお話を1度読んで理解出来る人をホントに尊敬します。私、恥ずかしながらこのお話、理解していないと思われます(-∀-`; )難易度高い…。読み手としての能力を問われ撃沈。読んだ本に登録するのが申し訳ない。

2015/12/09

紫陽花

初めて恩田陸さんを読みました。 三人の女優が同じ場面を自分の形で表現しており、同じ場面を三回ずつ読んでいかなければなりません。 また、ロミオとジュリエット、奇跡の人、桜の園、夏の夜の夢という作品も出てきます。 山本周五郎賞を受賞したようで、良い作品なんでしょうけど、読解力のなさを痛感しました。

2018/11/02

naginoha

確かに難解で、おそらくたくさん違った解釈してると思われますが(^^ゞ、一方で正確な解釈を求めていないようにも思える。ミステリー要素もそれほど重要性を持たされていない。 どれが真実でどれが虚構なのか、例えば客席は真実で舞台は虚構?そこの境界があいまいだとこうも不安で混乱するのか。

2019/01/27

藤月はな(灯れ松明の火)

再読です。主人公たちは演じることに長けた役者達。劇という虚構にまた、劇が入り込む中で現実が入り混じる不思議な現実感。恩田陸作品を読むと治りかけた瘡蓋を剥がして血を淡々と見ているような気分にさせられます。真実という形は人によって様々であり、だれも客観的になど、見られない。一番、ハッとしたのが「一般の人こそ『自分』を演じている最高の役者」という述懐でした。登場人物たちが自分も盛り込んだというト書の章は声に出して読むとだんだん、思い出してもほろ苦いことが思い出されます。

2012/01/16

さわこ

先日読んだ「私と踊って」に入っていた短編がこちらの番外編だと知って、読んでみました。構造が複雑なのできちんと理解できていないかもしれないけど、これおもしろい!似たような描写を、読者を飽きさせずに繰り返していくという高い技術、次々とつながっていくいくつもの世界。作品の中で何度も劇中劇が出てきたけど、本当に自分が観客になったみたい。恩田陸ワールドには、いつもいつの間にか引き込まれているなー。抜け出せなくなりそう。実際にこの劇中劇をみてみたいな。★★★★★

2015/04/04

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