母なる凪と父なる時化
母なる凪と父なる時化 / 感想・レビュー
雲國斎
まるで覚えてないわ!
1998/03/23
読書の鬼-ヤンマ
1994年5月25日発行、図書館本。二面性。凪の海、一度怒ると凄まじい時化になる・・・。セイジ:高校1年生夏の集団リンチ後、登校拒否。僕の中で眠っていたもう一人の僕がやがて目覚める。レイジ:セイジの同級生、密漁に手を染める。セイジ似は双子と見間違えられ意気投合の間柄。大人の世界が二人を翻弄する。レイジの姉マコトを兄貴分の山谷(密漁主)が犯す。不条理な世界、閉鎖的な空間・・・重い空気がページ全編を覆う。セイジとレイジ、受けた仕打ち相手に怒りが時化となる。生きる為の所業とはいえ居た堪れない。結末はアレレ・・・
2020/07/26
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