女流阿房列車
女流阿房列車 / 感想・レビュー
ぶんこ
若い頃は「乗り鉄子」だったので、ある意味楽しめましたが、あまりにハードで目が点。工程もハードなら時期もハード。真冬に東北、北海道、真夏に京都を遠距離歩いたり、梅雨の時期も多かったですね。TさんのSっぷりと酒井さんのMで相性良かったとしか思えません。真似したいと思う旅は残念ながら無かったです。「阿房」の意味が内田百閒からきていたとは。乗り継ぎ旅は東海道線など西方向へは本数も多く便利ですが、東北方面は不便なので、SのTさんには、東北方面鈍行列車旅をプロデュースしてもらっての続編希望します。
2018/11/14
さつき
私は鉄道ファンではないですが、電車に乗るのはそこそこ好きです。インパクトのある章タイトルに惹かれて読みました。「メトロな女 東京の地下鉄全線完乗16時間22分」とか、「膝栗毛の女 東海道五十三乗りつぎ」とか本当に辛すぎるチャレンジ。よくできましたねー!高校の修学旅行で朝7時台に東京駅を発って、ひかりで博多まで行き、その日の宿泊地平戸に着いた時には夕方だったことを思い出しました。初日は移動のみだったのに、くたくたに疲れました。それを思うと、この本の旅は私にはどれも無理そうです。
2017/12/11
なる
大の鉄道好きで偏執狂である内田百閒による『阿房列車』は、百閒による異常なまでの鉄道愛に拮抗するわがままさ加減がたっぷり詰まった本だけれど、その女流版ということで鉄道に乗るのが好きな著者が編集者の薦める企画のままに都内の地下鉄全線完乗や24時間鈍行列車などを実施するという、鉄道ファンが憧れているという偉業をしれっと成し遂げている旅行記。物静かな文章の中に鉄道愛が溢れている。何より企画を挙げている編集者の熱量が凄いのと、編集部の手厚いサポートが印象的。本家や宮脇俊三の足跡を追うフォロワーとして成立している。
2023/04/06
佐久間なす
出版界一の鉄人・T氏のプランにより、ゆるい乗り鉄である著者が旅をするという鉄道エッセイ。 東京の地下鉄全線を完乗する「メトロな女」や、東海道を五十三回乗り継ぎながら京都にむかう「膝栗毛な女」など、まさに「阿房」な鉄道旅行略して「鉄旅」ばかり。 スピードと効率の良さを求める現在において、あえてその逆をいく鉄旅の数々は、ゆとりと時間がない現代人である私にとっては、ただただうらやましいばかり。 私もこのような「阿房」な鉄旅を、いつかしてみたいものだなと思いました。
2015/03/14
mai
はじめて鉄道エッセイというものを読みました。地下鉄全線に1日中乗るなんて!他にも色々な路線に乗る酒井さん。改札を出ない鉄道旅行。なんともマニアっぽい。楽しく読ませていただきました。
2017/07/05
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