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地震と独身

地震と独身

地震と独身

作家
酒井順子
出版社
新潮社
発売日
2014-02-21
ISBN
9784103985082
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地震と独身 / 感想・レビュー

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ネギっ子gen

【被災地ボランティアを生活の中に取り込み、熱心に活動していた人達の多くは、独身者です】「家族の絆」が強調される一方で、報じられることのなかった独身者にフォーカスした物語を、インタビューをもとに綴った書。<震災によって、都会人の一人暮らしが、いかに脆いシステムの上に成り立っているかを、私達は知りました。都会では、職場と住居はたいてい離れていますので、交通機関が動かなければ、家に帰ることすらできない。倒れた棚は一人では起こせないけれど、一人暮らしの人は地域に知り合いが少ないので、近場に頼れる人もいない>と。⇒

2024/09/05

どんぐり

東日本大震災の被災地で地震に遭った独身者は、その時、その後、何を思い、何をしていたのか。働いた、つないだ、守った、助けた、逃れた、戻った、向かった、始めた、結婚した。結局いろいろな人がいて、いろいろなことを考え、この災害のハネムーン期を過ごしていた。日本の地面を大きく揺るがした地震は、人の安定や安住を志向する感覚をもまた、揺るがした。これは独身者のとった行動を伝えるルポ。

2015/01/03

ぶんこ

著者らしい発想で、地震の時の独身者を取り上げたのは評価できました。 取材もキチンと行なっていたのがうかがわれました。 一つ物足りなかったのは、原発最前線の方々の独身者を取り上げていなかった事でした。 多くの事例を紹介したかったからか、突っ込んだ部分が無く、感動も少なかっただけに、残念です。

2014/11/17

mazda

あんな大震災があると、さすがに独身だと心細かったんだろうな、と思います。でも、あのような状況で本当の人間性が見れるというか、役に立たないおっさんと、普段は大人しいのにとても頼り甲斐のある若者、というコントラストが面白かったです。

2016/07/06

Nobuko Hashimoto

東日本大震災関連の報道でほとんど注目されることのなかった独身の人びとに着目し、その体験をまとめた本。「独身」という切り口で震災を捉えるという着眼点が面白い。被災地に駆けつけて支援活動に従事した人、出身地である被災地に留まった人・戻った人、被災地や東京を離れる決意をした人、新しいことを始めた人、新しい出会いを得た人… 震災後、独身者がとった行動や選択した道はさまざまだが、彼らの頼もしさ、強さ、柔軟さを著者は評価する。筆致は終始、優しく温かくユーモラス。本書の印税は全額、被災者への義援金にするとのこと。

2015/01/11

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