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源氏姉妹

源氏姉妹

源氏姉妹

作家
酒井順子
出版社
新潮社
発売日
2017-01-20
ISBN
9784103985099
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源氏姉妹 / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

「えん」と「みやび」と「あはれ」の『源氏物語』の世界をセックス三昧の物語にしてしまうなんて。酒井順子さんも品がないこと。その最たるものが「雨夜の品定め」。男性たちが集まって女性の品評をすることがあったとしても、それはあくまでも仮想のお話であって、具体的に女性の名前を挙げて身体や閨房での様子をあからさまに語るなどということはない。まして、この場にいるのは源氏をはじめ頭中将などの貴公子たち。著者本人による女性評もはなはだ品位に欠ける。これでは自ら女性を貶めるようなもの。面白ければいいというものではない。

2022/01/28

美登利

うう、かなりエロい。これは源氏物語をある程度読んでいて(漫画でも良い寧ろその方がイメージしやすいのかも)内容を知っている人では無いと楽しめないと思います。私は酒井さんのこの手の話は好きだから面白かったですが、源氏物語を冒涜して!と思う人もいるでしょうね。光源氏の自分で思う全知全能感は凄いですよね。と、ところで私が好きなシスターズは昔から花散里です。だけどずっと朧月夜にも秘かな憧れがあります…(苦笑)

2019/07/04

k sato

古の日本は性に寛容だったのではないか。源氏物語の魅力は男女の性愛を雅に語る作風。生々しい描写を避けた官能小説は千年も読み継がれる文学となった。しかし、その行間を包み隠さず加筆したらどうなるのか。それが酒井順子執筆の「源氏姉妹」。光源氏を介していわゆる『姉妹』となった平安女性たちが目合ひを告白するフィクションである。光源氏が現代に実在したら性嗜好障害で精神病棟へ。果ては性犯罪で刑務所へ。露骨な性描写は下衆だと紫式部は我に返ったのだろうか。オブラートだが大胆に男女の機微を描く。未経験ではこんな文学は生まれない

2024/04/29

nyaoko

読友さん達が「面白い!」と言うので借りてみました。光源氏と「した」女達のインタビューあれこれ。つまりは下ネタ…つまりはエロい…そしてゲスい…けれども読めてしまう笑ってしまう面白さ。光源氏を語る切り口がズバズバとぶった斬る様で通快でした。それにしても、源典侍恐るべし…

2017/11/04

yuyu

うふふ、姉妹…シスターズってそういう意味だったのね。源氏ってただのエロイやつ、そう本能のままに生きるエロ男子。そんな源氏に翻弄される姉妹達。姉妹の主役は間違いなく六条御息所。死んでまでなお源氏へ執着するその根性?あっぱれ!と言いたいくらい。取り憑かれたものにしたら、堪らないけど。この後、本物の源氏物語を読んだら…感じ方も違うだろうなぁ

2019/09/23

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