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処女の道程

処女の道程

処女の道程

作家
酒井順子
出版社
新潮社
発売日
2021-02-17
ISBN
9784103985105
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処女の道程 / 感想・レビュー

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けぴ

平安時代から現代までの女性の性行動の歴史を酒井順子さんらしい語り口でまとめた意外に真面目な一冊。与謝野晶子と比べて平塚雷鳥は当時としては珍しい積極的な女性であった話は興味深い。バブルから現代までの記述になると身近な話になり、未来として村田沙耶香的な世界を予測して締めるのは鮮やかでした。

2022/02/14

はれひめ

源氏物語など古典の解釈は酒井女史の講義を受けてるようで興味深かったが、面白かったのは平塚らいてふや伊藤野枝くらいまで。処女膜再生手術の始まりが意外なことからは蘊蓄として、否、役立たないか。

2021/04/13

たまきら

日本人が持っている処女性への観念についてまとめてる本です。後ろに文献が紹介されていたらもっと面白かっただろうなあ。世間の考え方、そして個人の考え方。性教育のあり方などにも言及されていたらもっと好みだったと思うんですが、エンタテインメントとして十分満足できます。もっと谷崎とか色々登場するかと思ったんだけどな。与謝野晶子と平塚らいてうの部分は特に熱がこもっていて面白かったです。

2021/07/01

21年。大正時代の山本宣治「処女膜を超越せよ」が至言。明治から戦前の話は長い。あとがきが簡潔にまとまっている。万葉集の「人妻としたいし、自分の妻が他人としても構わない」という歌を紹介するが、時代が下ると誰のタネかわからない子に跡は継がせられないとの意識からか処女の価値は高騰し、さらに儒教やキリスト教の影響から「結婚するまでは処女」みたいな価値観が形成される。そして現代は。『ウクライナの歴史』にコサックの結婚式の様子が紹介されている。シーツに処女の印があることが新婦の処女性と新郎の男性能力の証拠となるとか。

2023/08/17

チャッピー

平安時代から現代まで時代とともに変化してきた日本人の貞操観念の変遷を真面目に語った本。

2021/04/05

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