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魚が見た夢

魚が見た夢

魚が見た夢

作家
柳美里
出版社
新潮社
発売日
2000-10-01
ISBN
9784104017041
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魚が見た夢 / 感想・レビュー

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みも

92年から2000年5月ー各紙に寄せた小文集。どのページを開いても、そこにあるのは尖鋭な切っ先を閃かせた研ぎ澄まされたナイフ。生半可に触ると触れた指が傷つく。繊細なガラス細工のように脆く、鋭敏な痛覚を刺激するように痛々しい。比喩の使い方が独特でセンスを感じる。家族の肖像と、著者自身の壮絶な生き様の中に見え隠れするのは、誰もが演じ、怯え、憤る姿。我が身を削るように家族を描いたものが抜群に鋭利で、逆に言えばそれ以外はやや尖鋭さが鈍化する印象を拭えないが、飼い猫の衰弱死は切なく、芥川賞受賞に纏わる話は興味深い。

2019/05/28

ヒロユキ

図書館で気になって柳美里さんの本を初めて読んでみた 体感としては異常に力強いエッセイという感じ 好みの問題かもしれないが、私はエッセイは力の抜けた文章が好きなのでちょっと味が濃すぎたかもしれない

2023/06/24

kera1019

柳さんの著作には自身の事も家族の事もこれでもかってくらい出てくるけど、言葉の多彩さというか言葉の広がりが綺麗で同じ話を読んで結末が分かってても、その表現だけでいつも新鮮に読める。この本は家族の事意外にも本の事、劇団の事など今まで読んだ柳さんの著作とは違った色が読めて面白かった。

2013/10/23

mari

この本にもあの本にもその本にもいつもある、毎回ある。。生い立ち。。柳美里は一体何重の生い立ちという傷に巻かれているのか。。。傷=彼女、そんな気がする

2011/03/08

あかふく

花のような言葉。きれいだけれど、含むところがあって、誘惑してくるような。

2013/01/14

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