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三島由紀夫とはなにものだったのか

三島由紀夫とはなにものだったのか

三島由紀夫とはなにものだったのか

作家
橋本治
出版社
新潮社
発売日
2002-01-01
ISBN
9784104061044
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三島由紀夫とはなにものだったのか / 感想・レビュー

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おさむ

作家が尊敬される時代に於いて最も頭の良い作家だった三島由紀夫。1970年11月の切腹という壮絶な最期ばかりが印象に残る巨匠の真相に迫る論評。同性愛、サディズム、マザコン、フェティシズム、女装等作品の背景に隠された多くの欲望が浮き彫りになります。なるほど天才と狂気はまさに紙一重ですね。小林秀雄賞。

2016/07/17

amanon

平野啓一郎の『三島論』を読んだら、こちらも読み返してみたくて、手に取る。内容の是非はともかくとして、平野のものより、こちらの方がずっと話にスムーズに入っていける感が。また、平野の『三島論』はこの本について全く言及しなかったのか?というのが気になる。本書を参照すると、何か都合が悪いことでもあるのか?と勘ぐりたくなるほど、通底する部分があるように思うのだが。また、三島という人間がまとったフェイク性(あるいは道化性と言ってもいいのかもしれないが)を改めて痛感。そのフェイクと戯れていたのか、苛まれていたのか?

2023/08/30

蛸墨雄

読んだよ、読んだ。憧れの三名の名が連なるご本だものね。第1回小林秀雄賞受賞作品。正直な感想は小説ってここまで掘り下げて読まないといけない!??ってことでした。また、ある作家の作品を各々関連付けて読む必要かぁとか、その当時作者が他に行っていた活動なども頭に入れて小説って読まないといけないんだとか、なんだか小説読むのってタイヘ〜ンって読者に思わせる悪本であるのかもしれない、このご本はと感じたのでした。

2019/02/10

つちのこ

この人の頭の構造はいったいどうなっているんだろう。あまりにも理路整然と、冷静に、それもしつこく三島を語る、その頭の中身を覗きたくなる。これまで多くの三島評が出されてきたし、自分なりに中途半端に目を通してきたが、三島ならではのひねった論理を解析するという手法は、目からウロコが落ちるような鮮やかさを感じた。やっぱり橋本治はただ者ではない。 三島作品に隠された「秘密」を、薄皮のベールをはがすようにしながら証明する著者の手口に感心するにつれ、今更ながらに三島の天才性に驚く。⇒

2002/03/07

v&b

名著。ここ数年読んだ批評の中でベスト。悲しい人間の話。ひとごとではない。

2008/07/01

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