ひらがな日本美術史 6
ひらがな日本美術史 6 / 感想・レビュー
Tomoko 英会話講師&翻訳者
図書館本 読み物多め 馬琴の読本に北斎の挿絵。北斎は「ジャンルを超えてジャンルを創る」画家。春画。京都島原の角屋(すみや)。『解体新書』の扉絵を描いた小田野直武。など盛りだくさん。また借りる。
2021/11/09
skr-shower
いきなり6巻を借りてしまった…図版より文章が多い(当たり前)美術史。前近代は近代になる時にたくさんの取りこぼし・落とし物・後世の勘違いがある。
2021/05/22
小倉あずき
「前近代」と位置付けられたこの巻では北斎、国芳、芳年、芳幾などの浮世絵の考察が続き、時折日本蘭画などが差し込まれる。筆者は次の巻で近代に突入してしまうことがよほど嫌なようで最後の一文はこうである。ーー「近代以前の日本美術」のすごさは、必要な「へん」をきちんと把握して、それをちゃんと位置付けていたことである。それを可能にするメルティング・ポットを、近代以後の日本人は壊してしまった。惜しいを通り越して、愚かだと思う。
2019/08/07
Nekotch
これは最後は「縄文土器、弥生土器、どっちが好き?どっちも土器…」という問いを置いて行かれてしまうなあ…
2021/09/19
かにこっこ
途中から読んだらちょうど橋本治の愛する前近代の終わりの巻。歌舞伎とはステロタイプ化してから表現力を注入凝縮する型物の演劇であるという語りについて、私が歌舞伎を(あるいは古典演劇の新演出を)好きな理由はこれかもしれないと考える(もう少し自分で言語化したいものだが)。黒船より前に日本の文化は近代の曙光を見せている。当たり前に人間がいて日常があることを描く、広重の近代を、日本は続けていかなかった。そのことを筆者は嘆いている。前近代を貫く弥生的なものがどう壊れたのかと橋本治が近代嫌いな理由は次巻でわかるのかな?
2021/02/26
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