兵士に聞け 最終章
兵士に聞け 最終章 / 感想・レビュー
樋口佳之
尖閣国有化がこんなに影響を与えたのかと改めて。政治の世界の判断の重さ。政治的対立を深めるよなあとか思っただけだったし。政治的緊張は軍事的緊張と直結する。スクランブルの多発が思わぬ事態を誘発しないことを祈るばかり。
2023/09/03
クリママ
1996年発刊の「兵士に聞け」から始まる兵士シリーズ、2017年発刊の最終章となる6作目。本作は「オキナワの空」「センカクの海」「オンタケの頂き」の3章で、個人へのインタビュー、実際の搭乗などから、勤務の内容、現状、自衛官自身のことなどが詳しく記されている。空に自衛隊機を見、高速で自衛隊のトラックなどとすれ違えば、不安な気持ちになり、また、被災地への自衛隊到着のニュースを見れば、ほっとするが、実際の活動はほとんど知らなかった。戦闘機の過酷かつ超人的な任務。国籍不明機侵入の警戒、監視、スクランブルの急増。⇒
2023/09/18
信兵衛
“兵士”シリーズ初期の著作と比較してはっきりとした違いを感じるのは、ビリビリとした緊迫感に満ちていること。
2017/03/15
Lila Eule
領空、領海を侵犯して野心の実現を執拗に続ける隣国、周辺国があり、どういうことが境界で起きているかが、よくわかった。新聞では知りえない現実を読んだ。周辺国の暴挙を日々防いでいる人々の献身には、つくづく頭が下がる。侵略に晒されていることに目をつむるままでよいはずはないのだが、向き合う自信と知恵がないのも現実なのか。吉田茂の日陰者として耐えよとの言葉でいつまで凌ぎ続けるのか。先送りにはそろそろつけがまわる気がしてきた。
2017/04/01
カラヤ3
東日本大震災後の取材活動をもとに書いている。このシリーズを始めたころと比べ自衛隊内の空気が変わってきているようなことを著者が感じていることがわかる。
2017/07/24
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