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ターン

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作家
北村薫
出版社
新潮社
発売日
1997-08-01
ISBN
9784104066025
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ターン / 感想・レビュー

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ぷりん

何度も同じ毎日の繰り返しで、読むのをやめようと思った。泉さんが現れて面白くなった。会ったこともないけど、魂の導きがすごいと思った。そして、めざめまで導いてくれるなんて、ロマンチック❗やはり、人との関わりが大切だ❗

2016/03/18

藤枝梅安

この小説を読んで「つじつまが合わない」とか「設定に無理がある」とか「非科学的だ」と思う人もいるかもしれない。  そう思うのも無理は無いし、私も半分過ぎまでは、騙されてる感じを抱いて読んでいた。  しかし、読み進めるうちにプロットとか構成が気にならなくなってきた。  私自身、同じような毎日を送っているので、たとえば一昨日の夕食は何だっけ、とすぐには思い出せない。  そういう変化の少ない毎日にも1日ごとに意味があるのだ、ということを思い出させてくれた。

2010/02/07

みさどん

珍しく再読。事故に遭った主人公は、時間の歪みに入り込んで同じ日を繰り返し繰り返し一人ぼっちで過ごす。そんな中の現世界からの電話って、面白い設定だった。その電話での対話が楽しめて深いなあと思えた。集中治療室で働いていた知人が、「人ってなかなか死なないもんですよ。大丈夫です。」と言っていたのを思い出す。生きたいと思う気持ちが彼女を幸せな結末へと向かわせたのだよね。

2016/04/03

星群

もし、真希みたいな状況になったらどうしょう、と、考える。初めは、好きなものを好きなだけ食べたり、図書館に入り浸って、好きなだけ本を読むだろうけど、やっぱり堪えられなくなるだろうな。しかも、記憶出来ないということは、相当辛いことだと想像する。最後、真希は戻れたんだと解釈してるけど、何だかよくわからない。柿崎のことといい、唐突に終わった感じがする。

2011/11/29

aocchi

時と人シリーズ2作目。読み始めは内なる声とのやり取りが理解できずちょっと取り付きづらかったが、交通事故以降でその背景が理解できると一気に読み進めることが出来た。自分以外の生あるものが全ていなくなり、モノだけが残った世界。そして15:15を過ぎると同じ時間に戻る。永遠に年を取らず作品を作っても元に戻ってしまい新しい歴史を作ることも出来ない世界。そういう世界にあってもお金の支払い等を律儀に貫く真希の真摯な生き方が気持ち良い。ラストはあっさりだったがホッとする終わり方で良かった。北村薫さんの爽やかな文体が好き。

2019/06/27

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