太宰治の辞書
太宰治の辞書 / 感想・レビュー
しんごろ
タイトルに惹かれて買ったんですが、シリーズ物だったんですねえ。まったく知らなかった(^^;)文学作品について追求していく話!ここまで、とことん文学作品を追求していくなんて、凄いですね(^^)久しぶりに太宰治を読みたくなりました(^-^)太宰治の本、何を血迷ったか、処分しちゃったんだよなあ(ToT)そのうち買いに行こう(^^;)
2016/10/24
紅はこべ
日常の謎を世に知らしめたシリーズだが、本作ではその作風は影を潜め、文学的探求エッセイ風に。『六の宮の姫君』の続編か。主人公も『いとま申して』の主人公が現代に女性として転生したかのよう。名探偵円紫師匠は背景に引っ込み、あくまでも私の物語に。主人公の面影が「女生徒」のヒロインとも重なる。好きな作家の作品に好きな作品が取り上げられるのは嬉しい。「舞踏会」も朔太郎の「殺人事件」も愛読していたから。太宰が好きな人って基本芥川も好きだよね。逆はそうとも限らないが。文末が殆ど現在形。最近の北村作品の特徴。
2015/07/07
kishikan
「私」シリーズというんですか。初めて知りました。この本は、私(みさき書房の女性編集者)が、創作の謎を訪ねる話。円紫さんシリーズの続きだとすれば、あれは「わたし」が大学生だった頃の話だから、随分月日を重ねたものですね。連続した3篇の物語は、太宰の作品の出目に焦点をあて、芥川や様々な作家との交流などを交え、僕らがたどり着かない出典の疑問を解き明かす物語。今回も北村さんの文章はクールでやさしく、心が平穏になる。もう、僕は古典と付き合うことはないと思ってたけど、太宰の「女性徒」をはじめいくつか読みたくなってきた。
2015/12/16
文庫フリーク@灯れ松明の火
例えば立ち寄った本屋さんで、この高野文子さんのイラスト・この装丁に出逢ったなら、「もしや」と「まさか」で胸は高鳴り、手を伸ばさずにはいられないだろう。「あなたは---」「辰巳芸者さんでしたね」円紫師匠と私シリーズ『空飛ぶ馬』から26年。『朝霧』から17年。「私」は天城出版部長の元、みさき書房に勤務し現在は中学生男子の母。夫については何も書かれていないが、おそらく『朝霧』隣り合って「レクイエム」を聴いたサントリーホールで、『交換教授』を読んでいた飯山さん友人のように思える。「ロココ料理には、よほどの絵心が→
2015/04/24
ダイ@2019.11.2~一時休止
円紫さんその6。連作短編集。メインは私で円紫さんは3話しか登場しない。今回も文芸うんちくが満載でした。もう少しミステリーも増やして欲しい。
2015/04/15
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