うた合わせ 北村薫の百人一首
うた合わせ 北村薫の百人一首 / 感想・レビュー
KAZOO
最近は北村さんの作品はむかしの国語の先生当時に回帰したのか、このようなものがちらほら見られます。これも百人一首を解説しているものかと思いましたがまったく期待をいいほうにはずしてくれました。短歌を2首づつ選ばれてそれぞれについての北村さんのそれこそ専門なのでしょうか、すばらしい解釈が書かれています。若干の短歌は知っているものがあったのですが殆どは初めてでした。
2017/11/20
takaC
小倉百人一首だと思って読んだら違ってた。そんなわけで一層楽しめたような気もするが。
2016/10/23
ひらちゃん
北村薫さんがうた合わせ。感性の光る楽しい企画の本です。穂村さん、藤原さんとの語り良し。歌集のその人にどっぷり浸かる読み方もいいけれど、こんな組み合わせをもってして沢山の歌に出会えるのもまた良し。エピソードや解釈を交えながらで興味を惹かれるものばかり。ページを行きつ戻りつしながら楽しい時間でした。
2016/06/18
ゆうゆうpanda
50組100首の短歌を北村薫が独自の発想でマッチング。2首を並べただけで薫り立つようなものもあれば、北村の解説でぐるぐる回された末に関係性に納得する組み合わせもある。解説の中で他の歌も引用しているため400くらいの歌が紹介されている。歌人でない私には、ミステリー小説に近い謎解きの連続。めっちゃ濃かった!読み飛ばせる歌なんて皆無!知恵熱出そう。歌人藤原龍一郎曰く、この本は「短歌だけでなく文学全般に興味がある人が、読者として想定されている」とのこと。がっつりターゲットだったらしい。気になる人と本がまた増えた。
2016/06/15
そうたそ
★★☆☆☆ 北村薫さんによる百人一首の解説書と思いきや、そうではなく近現代の短歌から北村薫さんが選びとった短歌五十組百首と、その解説が添えられた一書。こうしてみると、幾人か知っていた歌人さんはいたものの、ほとんどが知らない方。小説は結構読んできたつもりだが、短歌に関してはまだまだ勉強不足だな、という感じ。短歌それぞれに関しては、新鮮な気持ちで読み進めたが、解説に関しては面倒くさくなって少々読み飛ばしてしまった部分もあり。興味を持った歌人の歌集はまた手にとってみたいものだと思う。
2016/07/03
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