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ヴェネツィア便り

ヴェネツィア便り

ヴェネツィア便り

作家
北村薫
出版社
新潮社
発売日
2017-10-31
ISBN
9784104066131
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ヴェネツィア便り / 感想・レビュー

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starbro

北村薫は、新作中心に読んでいる作家です。著者のミステリ以外の小説を読むのは初めてです。ショートストーリーと短編の作品集、オススメは幻想的な『誕生日-アニヴェルセール-』と表題作『ヴェネツィア便り 』です。30年程前ヴェネツィアを訪れましたが、次回はカーニバルの頃行ってみたいなぁ!

2017/11/27

KAZOO

表題作がいいですね。「ヴェニスに死す」は原作でもかなり読んでいるので非常に印象に残る作品でした。ただヴェニスを題材にした連作だと思っていたのがさまざまな最近の作品を集めたものである、ということで若干残念な気がしました。しかしながら作風が若干変わったと思わせてくれたのが「誕生日」である意味ミステリー的な色彩を入れたもので連城三紀彦の作品を思い出しました。

2018/03/13

紅はこべ

ホラーあり、幻想あり、初老の自分探しあり。ミステリはなし。本格ミステリ作家って、ホラーに手を染めたくなる傾向があるらしい。年配男性の語りが多かった。表題作の語り手が映画『ベニスに死す』の美少年が気持ち悪いと言ってるのがショック。あの映画見るたびに少年に見蕩れて、内容把握がお留守になるのが常なのに。「機知の戦い」は夫婦共にめんどくさい奴らだ。ひょっとして三好さんは語り手に好意があったのかも。嫉妬は殺意への近道。「岡本さん」は眉村卓っぽい。

2018/08/21

モルク

題名からヴェネチアの紀行記かと思っていたが、実際は様々なテイストの短編集。「開く」「黒い手帳」が好き。「開く」は霊的であり民族信仰の課題の調査に来た女子大生紫苑が埋まっていた徳利を見つけるが、その口の栓が紫苑に向かって飛んでくる…粗塩を持ち歩きたくなった。「黒い手帳」は小学校の同級会に呼んだ担任。細かく生徒の事を書き付けた黒い手帳を持ちケイサツと呼ばれていた陰湿なやつ。義理で呼んだが80を超え遠路やって来るという。そしてその体質は変わっていなかった。いたよな、そういう先生。ちょっと苦い思いがよぎる。

2019/10/02

ダイ@2019.11.2~一時休止

短編集。まだ書籍化されていないノンシリーズものを集めたって感じ。岡本さんが一番良かった。

2017/11/17

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