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欲望

欲望

欲望

作家
小池真理子
出版社
新潮社
発売日
1997-07-01
ISBN
9784104098026
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欲望 / 感想・レビュー

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ちょこまーぶる

物凄く悲しい気分になってしまう一冊でした。でも、その悲しさは何と表現したら良いか難しいが、落ち込んでしまう悲しさではなく、読み進めることによって3人の人生に付き合ってしまい、その三角の辺が歪んだり切れそうになったりという関係性に悲しさを感じてしまいました。人生は、様々な障害に満ちていて、思いもしない出来事に翻弄されながらも生き続けていくことなんだと改めて教えられた思いもしましたね。性的な障害を持った正巳と類子の旅行での正巳が海に入っていくシーンは、読んでいて心の中で「行くなぁ~」と叫んでいました。

2015/09/16

Kei

著者の全作品は、刊行時に読んでいるので、正確には再読。映画を観たので、つい引っ張りだしてしまいました。庭と蔵書の素晴らしさを想像すると、やはり胸がときめきます。息苦しく切なくどうしようもない人間関係なのに、厳然と、美があります。最後には、私も、三島の豊穣の海、とともに涙。やはり、たまらなく好きな作品です。

2017/02/21

那由多

交通事故で性の悦びを閉ざされた美青年・正已。絶望とうらはらに燃えさかる欲望。再会した男女の性と愛と死の翳り。正已の苦しみは、肉体の必要性に訴えかけてくる。

yukalalami

事故で性的不能者となった正巳、彼が渇望する肉感的で美しい阿佐緒、正巳を愛しながらも妻子ある男性との関係に溺れている類子。行き場の無い欲望が狂おしく哀しい大人の恋愛小説です。読み応えがありました。

2013/06/05

ジョバンニ

★★★★☆(★4.5) 「恋」「無伴奏」と読み、今回が3冊目。どれも深い愛ゆえに事件が起こるのだが、愛にもいろいろあるのだなと感じさせられる。また文章が本当に美しくて、哀しくも心が洗われるよう。

2013/03/23

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