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夜は満ちる

夜は満ちる

夜は満ちる

作家
小池真理子
出版社
新潮社
発売日
2004-06-23
ISBN
9784104098057
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夜は満ちる / 感想・レビュー

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あつひめ

これからの季節に読むにはもってこいかもしれない。少しだけ…ホラー。この世に未練たっぷりだから、死というものの境界線がわからなくなっている…って感じかな。愛に餓え、日常も現か幻かわからないような中での生活。なんだか、ぼんやり暮らしていたらそのまま落とし穴に落ちてしまいそうな気さえする。女の恋情が絡んだ短編集だった。こういうのも嫌いじゃないなぁ。

2014/07/01

ミツツ

男と分かち合う、優しい時間が欲しいだけ。の一文になるほど、真理子様の描く女性はこのタイプが多い。全体的にしっとりしているので、怖い系の話しでもスっと肌に馴染む。

ロマンチッカーnao

7篇からなるホラー。小池さんらしく全ては恋愛が絡んでいる。そして、ホラーなんだけど、ゾワッとするものもあるけど、しんみりとするものや心に沁みるものもある。そして、ぼくがこれはすごいと思ったのが『蛍の場所』これはすごかった。母と娘が木に首と吊っている。それを見つめる主人公の女。でも、そこには、なんとも言えないものがあります。感動といってもいい感情、怖いという感情は全くわきません。この感情は読んだ人にしかわかないものだと思います。読書の持つ力、小池さんの持つ筆力を感じました。

2021/05/09

らすかる

7つの短編集。共通のテーマは「不倫」。でも盗った盗られたなんて修羅場な生々しさはなく、むしろ淡々と壊れてゆくさまが印象的。 しっとりとした夜に満ちてゆく、じわじわとした恐怖と官能と寂寥感。 一つ一つの物語が丁寧でどれも楽しめました。

2017/12/28

mami

仄暗いトーンで展開するちょっぴりエロスも含まれたホラー短編集。「やまざくら」がいいかな。

2017/08/29

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