KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

Kiss: 接吻

Kiss: 接吻

Kiss: 接吻

作家
小池真理子
出版社
新潮社
発売日
2010-09-01
ISBN
9784104098095
amazonで購入する

Kiss: 接吻 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

nyanco

大人向けのスイーツを感じさせないビターな恋ばかり。寂しい女が寂しい夜に思い出す昔の恋。忘れられないKiss… 小池さんの文章はとても好きなのですが、今回は過去の恋を懐かしむ、それも不倫話が多かったので胃もたれ気味…。他の作品を一緒に月刊誌に載るには良いのかもしれませんが、こうしてまとめて読むとややヘビーかも。でも眠れぬ秋の夜長に一人、こんな本を読み、昔の恋を思い出してみるのはいかがでしょうか… 続→

2010/10/11

のんすけ

小池真理子さんの短編集。官能的なシーンがたくさんあるわけでもなく、Kissを題材にしたわけでもないのに、読み返すとKissが大きなテーマの大人の恋の話だ。振り返るとあの時のあのKissから始まった時間がすべてを変えていると思うような、濃いKiss、濃い恋、愛とは言えないもの。この雰囲気は大好きです。

2016/12/26

そのぼん

恋愛ものの短編集・・・っってことになるんでしょうが、イメージとは違いましたね。何だか、糖度はかなり低めで、むしろ重さや冷たさを感じる短編集となっていました。

2013/04/10

ううちゃん

甘いキスかと思いきや、どれもわけありで一筋縄ではいかない背徳感漂う大人の物語だった。「廃墟」の、熱情ほとばしる様が眼前にひろがり、とりわけ印象的な場面が焼き付いた。「ラプソディ」も後日談に現実味がある。「猫壺」はすでにホラーみたい…。既婚男性が数多く登場し、妻としては若干もやっとしたものも感じたなぁ。

2019/11/14

きさらぎ

珍しい黒い装丁に惹かれて手にした短編集。離婚しない男と月に一度だけの逢瀬を重ねる「白い花のような月」では、できれば追いすがりしがみつき自尊心など捨て去って身を任せてしまいたいと思っているのにそれができず、口にすることさえもできない自分をわかってもらえないはがゆさに共感し、同じ家に住む夫の従弟と関係をもつ「廃墟」では、偶然が重なって起きた関係を続けていてはいけないと思うそばから欲しくなる切ない想いに頷いてしまう。倫理に反するとわかっていても、過ちを犯してしまった大人たちのしっとりとした恋愛小説だ。

2016/12/16

感想・レビューをもっと見る