女
女 / 感想・レビュー
じいじ
風貌はプレーボーイ? 藤田さんの作品を読むまでの勝手な印象。 本作はじめ数作読むうちに、この方はフェミニストで優しい方だろうと思っています。 藤田宜永さんの小説は衒いのない文章で、すごく読みやすいので大好きな作家の一人です。 本作はパリが舞台。小生も、(多分)藤田さんが住んでいたころに4・5回パリの表通りを歩きましたが、本作にある裏通りのパリを歩きたかった、と後悔しています。 面白い作品です。
2012/05/09
スリカータ
藤田さんの小説は初めてだが、70年代のお洒落なパリの描写もある中に虚ろなむなしさがそこかしこに漂っていた。主人公の日本人男性とパリの娼婦とがお互いの心の虚しさや寂しさを埋め合うように肌を重ねる短編集。読みやすかった。他の作品も読んでみたくなった。
2013/11/08
sumjin
筆者が滞在した1970年代のパリ。そこで見聞したことを回想して描かれた六人の女性たち。売春婦、街娼、ポルノ女優、いずれも心に傷を負っている。切なくて、激しい恋心、嫉妬、肉親への愛情。そして、したたかに生きる強さ。読後感は、もやもやとしたやりきれなさ。
2013/02/17
ねぎまぐろ
★★★
2024/04/13
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