大切なことは言葉にならない (養老孟司の大言論 3)
大切なことは言葉にならない (養老孟司の大言論 3) / 感想・レビュー
nizimasu
3冊連続で読むと、それぞれの時期や旅の場所は違えど、そのテーマ性は一貫している。この脳化した社会と意識の問題、それとは別に意識ではなく存在している自然や農村、そして生き物の多様性。一神教と多神教との違いなどもらせん構造のように何度も行ったり来たりしながら議論を深めている。どうしても読み進めると2律背反に見えがちだが、それを身体というか、この世界を通じて世界を見ざるを得ない人間の限界についても言及していて実に有意義な本でありました。楽しい思索の時間というのは人生においても貴重ですね
2014/02/16
ophiuchi
「大言論」の副題にこれってアリ?分かったような、分からなかったようなという内容には合ってるけど・・・
2011/06/04
禿童子
養老先生の連載エッセイ「大言論」シリーズの三冊目らしい。テーマに沿ったお話と、ブータンや台湾への「虫とり」紀行が交錯するが、どちらかといえばゾウムシ専門の虫屋としての文章の方が読んで面白い。奥本大三郎の『楽しき熱帯』を連想する文体。肝心の言論の方は、「脳」=意識と、「身体」=感覚の対比で、後者を良しとするバリエーションの繰り返しで、宗教、特に一神教や生物多様性というテーマをさばいておられるが、着地点がよくわからないのは当方の頭が悪いせいか。養老先生も「どうせ私には関わりがないこと」と匙を投げている様子。
2016/09/30
メガネ
やっとシリーズ読み終わった! 虫とか難しい話が多かったから読むの大変でした。(笑) しかし、タイトルがものすごい説得力ありますね。確かに「大切なことは言葉にならない」ですよね。
2011/09/24
魚京童!
http://kuzirappa.blog.fc2.com/blog-entry-1134.html
2013/10/29
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