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モーラと私: An Endless Green Field of Hope

モーラと私: An Endless Green Field of Hope

モーラと私: An Endless Green Field of Hope

作家
おーなり由子
出版社
新潮社
発売日
2001-11-01
ISBN
9784104163045
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モーラと私: An Endless Green Field of Hope / 感想・レビュー

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さらば火野正平・寺

文庫版の『モーラとわたし』を読んで気に入った。文庫は加筆・修正したものと書いてあったので、ハードカバーのこちらも拝見。しかしどの部分が加筆修正なのかわからなかった(笑)。よって再読みたいなものである。もう一度読んでもやはりこの話が好きだ。淋しくなくなると見えなくなるモーラ。自分が充実してくると、振り返りもしないものが人生にはある。充実の中を突き進んでいくと、思いもよらない悲喜劇に満身創痍になるのに。傷だらけの自分のに気付くと、やっと振り返る。忘れていた大切なもの。多分、傷付く事も大切なのだ。

2015/01/18

なつ

ふわふわとやわらかくやさしい文章&同じくふわふわとやわらかく淡い色合いの線画が本当に好きで、手に取る度、目にする度、水彩を描きたくなって画紙と絵具と筆を取り出しては自由に伸びやかな心持ちで絵を描いていたあの頃。最近少し遠ざかっていたけれど、図書館のイベント(チケットがあれば好きなだけ持ち帰っていいという夢のような企画)で一冊だけポツンと置いてあるのを見つけ迷わず袋にin。わたしと夫と我が家のテーマカラーである『グリーン』の表紙は手触りが独特でずっと撫でていたくなる。文章と絵を心の中の手でそっと撫でながら。

2022/01/10

天の川

私の友達だったモーラ。子どもの閉じられた世界で、いつも寄り添ってくれるモーラ。けれど、私の世界が広がるにつれ、モーラは私から遠ざかる。現実の中にきれいな野原を見出すことができるようになると、もうモーラに連れて行ってもらう必要はないのだ。心の中で両手を広げモーラを呼ぶ。見えないけれど、モーラはきっと寄り添ってくれている。モーラのような存在を子どもなら誰しも持っているのかもしれない。そんな甘酢っぱい感傷にひたってしまいそうになる。

2014/11/07

mari

大人になっていくって、こういうことかなー。おーなりさんの本では、これが一番好きかもしれない。

2017/12/06

まつどの理系こうし(まりこ)

独りぼっちの寂しい気持ちを埋めるため”私”に作られたモーラ。大人に近づくにつれ役目を果たし、”私”の中から徐々に消えていくモーラ。でも、いつでも呼べば戻ってくるモーラ。あったかくもあり、ちょっぴり物悲しくもあるお話でした。小さいときによく遊んだ玩具とかを思い出しちゃいます。

2017/04/22

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