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お鳥見女房

お鳥見女房

お鳥見女房

作家
諸田玲子
出版社
新潮社
発売日
2001-06-01
ISBN
9784104235049
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お鳥見女房 / 感想・レビュー

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文庫フリーク@灯れ松明の火

猫七さん☆さやかさん☆レビューに惹かれて図書館。将軍家鷹狩りの場である御鷹場の巡視、鷹狩りの下準備を主な任務とし、鷹の餌となる鳥の棲息状況を調べる役職を《お鳥見役》と呼ぶ。縁とも云えぬ縁を頼り、子ども5人共々矢島家に居候を決め込む源太夫。源太夫を仇と狙う多津までが居候。えくぼが魅力、大所帯を丸ごと切り盛りする珠世さん、肝っ玉母さんですね。裏の任務で消息絶えた当主を追う息子・源太夫・多津の展開も気になるところ。鷹の餌となる雀の捕獲も仕事なのですね。のんびりとシリーズ追い掛けます。

2011/11/30

ゆみねこ

お鳥見役という役職は初めて知りました。鷹匠は知っていたものの、鷹も毎日エサが必要なわけだし、確かにこういう立場の人は必要ですね。そして表の役割ではなく裏の役目も絡んで来る。主人公は4人の子を持つ40代の珠世。しっかり者で心根の良い魅力的な人物。転がり込んで来た居候6人と1人を文句も言わずに受け入れる太っ腹な奥方。これがシリーズの第一章なので、続きも読んでみたいと思います。

2013/11/27

ちょるる

「お鳥見」という鷹狩りの下準備をする役職に就いている矢島家。矢島家の女房珠世が、主婦(母、妻)の鏡のような女性。その矢島家に浪人風の源太夫が居候するところから始まる。5人の子供の登場には笑えた。源太夫がなんとも図々しい男のように、思えたが…。とてもほのぼのとした気持ちで読了。シリーズ物なので、楽しみが出来て嬉しい。ぼちぼち読んでいきたいです。

2015/04/24

ひらこ

非常時でも周りを思いやり気丈に振る舞う珠世は凛として見えた。代々「御鳥見役」を務める矢島家に生まれた珠世は、祖父や父、そして夫の姿を見てきた。それが珠世自身の「御鳥見役」の家に生まれた者としての自覚を育ててきたのだろう。夫の身を案じつつも、家族や居候たちを見つめる眼差しは優しい。また、矢島家の男たちの苦悩も印象的だった。彼らの人生は、鷹のようであり、しかし、鷹の餌のようでもある。獲物を狩って手なずける人生が、手なずけられ従うしかない人生と表裏一体だったことに気付いた瞬間の恐ろしさが伝わってくるようだった。

2012/03/27

星落秋風五丈原

幕府隠密お鳥見役の一家をめぐるハートウォーミング時代小説。裏の任務で夫が旅だった後の役宅は、女房珠世の機転で切り盛りされていた。突然飛び込んできた子沢山の浪人者の面倒を見る羽目になった珠世を様々な事件が襲う。「千客万来」「石榴の絵馬」「恋猫奔る」「雨小僧」「幽霊坂の女」「忍びよる影」「大鷹狩」

2001/07/27

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