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紅の袖

紅の袖

紅の袖

作家
諸田玲子
出版社
新潮社
発売日
2004-04-21
ISBN
9784104235070
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紅の袖 / 感想・レビュー

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星落秋風五丈原

黒船来航に備え大筒御台場が築造される品川御殿山。御台場築造のため品川御殿山にとどまることになった川越藩士・樋口杢右衛門の妻女、沙代。夫の朋友と下女が移り住み、ひとつ屋根の下で暮らすうち、いつしか不信と愛憎の渦に巻き込まれ…。 ひとつ屋根の下で暮らす男女四人の間で愛と憎しみがひそかに芽生え、やがて激しく交錯する……。天下騒乱期に燃え上がる、男女の色恋と情愛を描き尽くす大型時代小説。

2004/05/15

青豆

黒船来航で揺れる品川御殿山。砲台築造のため品川御殿山にとどまることになった夫と供に下屋敷に移り住んだ主人公の沙代。雇い入れた下女のみおと時を同じくして、夫の幼なじみである新倉彦三郎も同じ屋敷に移り住んできた事から、いつしか不信と愛憎の渦に巻き込まれてしまう。時代に合わせて変わっていくことを主張する彦三郎と、守るべきと信じるものを守ろうとする杢右衛門の友情と葛藤、二人の男の間で揺れ動く紗代。男に媚びる性分のみおの人間模様がミステリータッチで描かれているのだが、少々面白味に欠けた。

2014/10/26

オレンジ。

ことの発端は、沙代が不審だと思いながらも、みおを下女として雇い入れたことから始まった。夫と従兄への疑惑や愛がミステリックに描かれていて、これがハッピーエンドに繋がるとはとうてい思えなかった。諸田さんはやはりいい。

2015/06/05

fukufuku

黒船来航により、台場をたて防衛を試みるため、遣わされた川越藩。 幕末の品川宿はこんなだったのだろうという独特の雰囲気のなか、謎めいた下働きの女みおがミステリーっぽい空気を醸す。 幕末和風ミステリーというところ。

2018/09/22

sai

安穏としていた生活から一転、江戸下屋敷勤めの夫と暮らすことにした沙代、黒船の脅威とお家騒動も相まった幕末の不安感に加え、不穏な女みおを女中として雇った時から沙代の気持ちが穏やかならぬものに。みおに不満を強く言えないまま窮地に追い込まれていく様が不気味。結末が少々雑な感じがしないでもない、今まで読んだ中では異色作。

2017/06/20

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