鷹姫さま お鳥見女房
鷹姫さま お鳥見女房 / 感想・レビュー
文庫フリーク@灯れ松明の火
シリーズ3作目。読後改めて表紙を見ると、裏の任務から生還後、物憂い夫の背中を見つめる珠世さんの図ですね。このシリーズは親と子、夫と妻、男と女、触れ合う心の機微が良いです。合歓(ねむ)の木や草雲雀(くさひばり)等、自然の道具立ても好み。地味だけれど、紅葉を描写するのに《手のひらの上に灯火(ともしび)がある》は好きな表現。さて長男・久太郎と鷹姫さまの行方が気になります。
2011/12/13
ちょるる
お鳥見女房シリーズ第3弾。珠世の夫伴之助が裏の任務から帰還して、次女君江の婚礼までの矢島家。矢島家を支えている珠世が前作にも増してとてもいい。笑顔がよくて、料理が上手で、関わった人を和やかにする。何事もよい方へよい方へと考えて、夫を思いやる。家族を思いやる。源太夫一家は珠世に元気をくれている。君江が幸せになりますように、と私も願う。長男久太郎と鷹姫さまの今後は?また次男久之助も気がかりで…早く次を読みます。
2015/09/24
さなごん
ほっとする話が多かった。鷹姫さまとは今後どうなるのか。
2015/09/19
マーガレット
安定のお鳥見女房シリーズ第3弾。珠代の笑顔に癒されつつ、不甲斐ない男を見れば「色男とは言えないが、女の気をそそるところがある。もし、芯の弱さをやさしさと、優柔不断を人のよさと、ただの困惑顔でさえ深遠な物思いにふける顔だと思い違いをするくらい、若く素直で、無知な女の目から見れば。」なんて、時に鋭い。勉強になります、珠代姐さん(笑)
2015/11/22
星落秋風五丈原
どうして明かしてくださらぬ。他人には語れぬその苦悩、私が一番わかっております…ニ年余の影働きから主が戻った。家庭のぬくもりを謳う人気シリーズ。 雑誌連載中に読了。妻としか分かち合えない苦しみと痛みがある—。将軍家の鷹狩りを司り、裏で諸藩の不穏な動きを探るお鳥見役。二年余も家をあける苛酷な務めは夫の心に暗い影を残した。。妻として母として女として珠世の気苦労は深く重い。家庭のぬくもりにひたる大好評シリーズ第三弾。
2005/12/13
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