巣立ち: お鳥見女房
巣立ち: お鳥見女房 / 感想・レビュー
文庫フリーク@灯れ松明の火
表紙は長男・久太郎と鷹姫さま・恵以の三三九度ですね。禍福はあざなえる縄の如しと言うけれど、嫁との掛け合いが楽しかった剛(つわもの)が物語を去るとは。そして新たな命が。肝っ玉かあさん・珠世の女心も揺れて、振幅の大きい一冊でした。真っすぐな気性と慣れぬ家事にいそしむ鷹姫さまに『剣客商売』大治郎の妻・三冬が浮かんでしまいました。時の流れがテンポ良すぎて、もっとじっくり描いて欲しいと思ってしまいます。シリーズも残り一冊。
2011/12/19
ちょるる
珠世さんに会いたくて久し振りに手に取る、お鳥見女房シリーズ弟5弾。長男の久太郎も次男の久之助も結婚して、子供たちは皆巣立つ。源太夫と多津夫婦に子供が生まれる。でも喜びには、決まって寂しさがつきまとうものですね。父、久右衛門が最後の大仕事…天晴れでした。矢嶋家も石塚家も少しずつ変わっていく。変わらないのは、珠世さんの笑顔。珠世さんの考え方全てにほっとする。あと藤助さんも変わらない(^_^)
2016/08/07
ゆみねこ
次男の養子縁組と婚儀、長男と鷹姫恵以の婚儀、多津の出産と慶事が続いた矢島家、久右衛門の命を賭しての活躍で窮地を逃れたお鷹狩り。最期は悲しい別れとなったが、珠世さんのいつもの笑顔で安心の読書を楽しめた。
2013/12/31
あすか
鷹姫さまがついに矢島家に嫁入り!!久之助も綾と結ばれることに!!恵以と久右衛門のやり取りが面白くも微笑ましい。姑となった珠世が複雑な立場の綾と恵以をとりもったり、世間の悪意に晒される恵以に心を砕く様は理想的な姑!幸せなことが続いてあっておめでたい!!でも最後がなー・・・。寂しすぎる・・・。
2020/11/26
くりこ
新たな命の誕生もあれば、死という別れもあるのが当たり前ということを改めて思いましたが、矢島家のこのメンバーでのほのぼの感はずっと続いて欲しかったなぁと思ってしまいます。寂しさ募るシリーズ5作目でした。
2016/04/06
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