なんて遠い海
なんて遠い海 / 感想・レビュー
星落秋風五丈原
あなたも、わたしも、ここにいる。なのに、なんて遠い男と女。求めても、体を重ねても、満たしきれない。禁じられるものは何もない。現代のさまざまな愛のかたちを描く短編小説集。男では満たされないことを知った女(「暗がりのローランサン美術館」)。婚約者とは別にプラトニックな愛を深めていく女(「最終公演、ワーグナー」)。平凡な結婚生活を送る女に突然よみがえるひと夏の記憶(「海に抱かれて」)。
2008/09/01
櫻
短編集。それぞれの恋愛のかたちが描かれていて、物語へとグイっと引き込まれまるで海を漂うかのように読み続けた。「海に抱かれて」での妻の孤独など、どの篇も頷けるところがあり、短編とは思えないほどの充実感だった。
2014/08/06
Re*
装丁に惹かれて借りた。様々な年代の人々の、恋愛。「向こうでは、夜に一緒に泳いでくれますか?」
2011/08/06
感想・レビューをもっと見る