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葬送 第2部

葬送 第2部

葬送 第2部

作家
平野啓一郎
出版社
新潮社
発売日
2002-08-01
ISBN
9784104260041
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葬送 第2部 / 感想・レビュー

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NAO

再読。時代の変わり目に生きた二人の天才ドラクロアとショパンを通して描く芸術家の孤独と矜持。ドラクロアにおいても、ショパンにおいても、一番の関心事は、自分の死後、自分が作った作品は残り続けるかということ。身を削るようにして作り上げた自分の作品に対する熱い思いが、二人の共通点となり、二人を親しく近づけていたのだろう。ショパンとドラクロアを取り巻く三人の女性たちも、見事に描き分けられている。芸術家にとっての理想の恋人はドラクロアの愛人フォルジェ夫人のような女性なのだろうが、彼女がドラクロアを愛人であるために⇒

2019/10/15

inaryoXD11

やっと読み終わった。第二部でのショパンの演奏(の平野さんの記述)のすごさに圧倒され、読んでいて興奮しました。そんな「ショパンは死んだ」。ショパンの死から距離を置きたいドラクロワの気持ちもわかる。あれだけ語り合った仲なのに…。ショパンを亡くしたドラクロワは人間の生と死について場所との結びつきを思う。第一部冒頭でドラクロワはショパンゆかりの地に寄りながら葬儀場に向かっている。ショパンの死についての考えは非常に哲学的。死んだ彼はどのように思っているのだろうか?ぼくが読後の余韻から解き放たれるのはいつだろうか?

2023/07/03

すももんが

この作品を読み終わった時、自分の人生に何度か訪れるだろう節目の時に必ず再読しようと決めた。そう思えるほど深く感銘を受けた大切な作品。そして自分の読書史上、最高の名作だと思っている。ただ、近所の図書館では閉架図書となっており、また読書メーターの登録数も少ないのが残念でならない。一人でも多くの方に読んでもらいたい本。

2018/02/08

ソングライン

ショパンの晩年を描きつつ友人であったドラクロワの画業も語る大長編です。二人の天才の業績だけでなく、その芸術感を想像し書き表していく作者に尊敬です。楽しめました。

2016/10/01

学級ぶんこ

手元本。今年の夏の課題図書(勝手に)として読了した。ショパンがいよいよ亡くなる場面では号泣。なんたる描写力だろう。本当に、我が事ののように悲しく苦しくて、感情移入しまくった。分厚いし、読みやすい文体ではないのだけれど、気がつくと夢中にさせられている。かの時代の予備知識がなくても楽しめたけれど、あったらもっと楽しいと思った。

2017/11/10

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