あなたが、いなかった、あなた
あなたが、いなかった、あなた / 感想・レビュー
優希
実験的な短編集と言うのが相応しいでしょう。かなり難解で読むのに一苦労しました。
2023/01/08
薦渕雅春
図書館本。なかなか読み進まなかった。短編集、面白いのもあったけど。良く言えば新しい試み、本音を言えば実験しているの? 小説、エッセイとかいう枠を超えて表現方法や紙面作りを試しているみたいな。面白かったけど、ドキっとしたのは『一枚上手』「わたしね、考えたんだけど、今日から三日間、お互いの携帯電話、交換しない?」「な、・・・なんでまた?」「別に。この前、テレビでやってたの。夫婦間の信頼を深めるための方法だって。心配しなくたっていいわよ。アドレス帳を見たりはしないから。ただ、メールを受信して、電話に出るだけ。」
2019/12/25
イノ
マチネの終わりや透明な迷宮の後にこの作品を読むと実験的小説と言い感想の意味がよく分かる。難しく感じる作品が多いなか、ノルマンディーの田舎町を取材旅行で訪れた際の紀行文のようでありながら死の影が付き纏う『フェカンにて』と、親子二代わたる放蕩を情婦の言葉によって語る『クロニクル』が痺れた。後、『一枚上手』の夫婦の会話に笑う。
2018/07/08
*
気がつけばあっという間の読了。素直におもしろかったです!様々な手法で表現された短編集は、小説の新しい可能性をみたようで、深読みせず言葉と戯れる感覚で楽しめて心地よかったです。『やがて光源の~』は村上春樹っぽいな~とか、『フェカンにて』の情景描写てんこ盛り状態が三島由紀夫とダブったり。『クロニクル』のPって、もしやジミヘン?でもキザイア・ジョーンズのこと考えたり。読解不能だったのは『母と子』でした。断片かき集めて読んでたら、無理心中しそうな不吉なムードだったのは気のせいでしょうか。。。 ★★★★
2015/02/22
Shinobi Nao
実験的手法で創られた短編集。わたしには、難解で良し悪しもわからなかった。確かに日本語なのに、読んでいるという手応えが感じられず…。そのせいなのか、この著者の使う英語の片仮名表記の仕方にいちいちイラッときてしまった(メイル、テレヴィ、ヴィデオはまだしも、、、コウトは無しでしょ!じゃあチョコレートはチョコレイトにすべきでは!?)。うーん、こういうの、わからない。わかったふりもできない。
2016/01/03
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