目覚めよと人魚は歌う
目覚めよと人魚は歌う / 感想・レビュー
あつひめ
三島由紀夫賞受賞作だそうだ。自分の中で消化できる範囲を超えてしまったから・・・「不思議な」という言葉で濁すしかない私。もっといろんな表現方法を知っていたら、この作品の中に漂っている物を拾って伝えることができたかもしれない。何かの賞を得る時の基準ってどんなものなのかなぁ~と思った。星野作品2冊目。もう何冊か読んでみると星野さんの目指す作品を「不思議」という言葉で片付けずに済むかな。
2011/06/27
ネロリ
グリム童話を読んでいるような気持ちになった。亡霊の住む館を訪れた男女が、自己を取り戻してまた現世に帰って行く。でも、“めでたし”ではない。亡霊は、合わせ鏡に映した姿のように、どこまでも在ると感じた。
2011/02/13
いのふみ
赤土とススキ野原のなか、すべてが幻のようだと感じさせながら、性愛のシーンも印象的に伴った濃密な世界観。
2022/09/26
mokamoka
美しい題名から私が想像する内容とは違ったが、においとか空気感とか非常に印象的。そしてどこかで読んだような既視感。
2010/05/05
sadaru
第13回三島由紀夫賞とのこと。町の公民館の図書室にあり、タイトルに惹かれて。/日系ペルー人の青年日曜人(ヒヨヒト)は、乱闘事件に巻き込まれあなと呼ばれる女とある家に逃げ込む。かつての恋人を忘れない糖子という女が丸越という男や引きこもりの密生と疑似家族を作って暮らしていた。/正直よくわからない。こういう本を読むと自分の感受性のなさが痛いほどわかってしまう。男と女の関係はわかりにくくてもいいけど…僕には向かない本でした。
2021/07/02
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