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俺俺

俺俺

俺俺

作家
星野智幸
出版社
新潮社
発売日
2010-06-01
ISBN
9784104372034
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俺俺 / 感想・レビュー

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とら

何かすべてが一息のうちに始まって終わった様な読後感。わけわかんねええええ、ってなるのはもちろん「俺」もそうなのだけど、読者もわけわかんねええええ、ですよこれはもう(笑)誰が誰で誰が誰と入れ替わっているのかごちゃごちゃしてて仕方ないからそこらへんは勢いで読んだ。とりあえず、「俺」がいっぱいいるのって怖い。でもどの「俺」も俺だから困る。まあ大体みんな同じことを思ってるってことで、過去を見ないで自分を見失うなと言いたいのだと思う。それに気づくのも「俺」に食われて体ばらばらになった時だから凄い。ユーモアが抜群!

2013/05/06

ねむねむあくび♪

誰にも読まれていないPTA図書の本(笑)(  ̄▽ ̄)お初の作家さんだったが、ブラックでシュールでグロテスクで面白い…( ̄∀ ̄)昔の筒井康隆や椎名誠のSFを思い出した。多重人格物好きな人にお勧めかな?個としての人格が、『俺』という群れに変化していく過程も読みやすくユニーク。群れる喜び、共感する喜び、止まらない増殖、同族嫌悪、敵意、駆除(削除)、捕食…。メタモルフォーゼしていく『俺』達を、ぐるぐると堪能させていただきました( ̄∀ ̄)夏にぴったりかな(笑)面白かったです。

2014/08/02

おいしゃん

【大江健三郎賞作品】「俺」が、オレオレ詐欺をしたことがキッカケで、無限増殖し、街中「俺」だらけに…。はじめは増殖の様子にゾッとし、後半は俺同士のいがみ合いにまたゾッとした。現代社会の風刺とも読める部分も多々。早大卒の作家だが、舞台は慶大キャンパスのある日吉で懐かしかった。

2017/08/25

PSV

石井徹也の絵に惹かれて読み始めたのは言うまでもない。スラップスティック&不条理が織りなす俺俺ワールド。混乱しそうだが、意外にそうでもなく、ちゃんと太字のフォントが功を奏していた。ラストへ向けての空気感は素晴らしいものがあり、結末の見せ方にも唸る。ただ、もう少し何かを期待している自分がいるのだが、その何かが何かわからない。哲学的思索が、もう少し上手くエンタメと絡んだら最高なのに。  ★★★☆☆  「人類補完計画」?

2012/11/12

ぽわん

(第5回・2011年大江健三郎賞受賞作)金太郎飴を切ったみたいに、あちらにもこちらにも俺が。まるで現代の日本人を現しているように思えて途中まではイッキに、でしたが。読後それほど悪くはないけれども映画は観ないなあ多分。

2012/05/10

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