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焔

作家
星野智幸
出版社
新潮社
発売日
2018-01-31
ISBN
9784104372041
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焔 / 感想・レビュー

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starbro

星野智幸、3作目です。焰の様に燃えるごった煮のような短編集、著者の思いの丈が迸っています。オススメは、頭が混乱しそうな『人間バンク』と著者の趣味が色濃く出た『乗り換え』です。著者は今後どの様な作品を書いていくのか、楽しみです。

2018/03/08

南雲吾朗

元々初出の異なる単独した9つの物語を焔囲んで話すという形式にまとめた本。物語は社会に蔓延する憎悪、差別を、様々な形式(SF調、幻想小説調等)の文体でうまく表現している。もともと独立しているものだから、どの物語から読んでも非常に面白く読める。星野氏の社会に対するスタンスが何となく伺われるような作品集の様な気がした。

2018/12/26

ちょき

焰を取り囲んで物語を紡いでは解放されていく人達。パラレルワールド短編集。妻からどんなストーリーか教えてよと言われてもどれも絶対に説明できない自信ある。以下、超要約。◇ピンク 暑さのあまりくるくると回転を始める人達続出。熊野神社で祈りの逆回転。◇木星 あんた変わったね。だって死んでるもん、あ、わたしも?◇眠魚 泣き始める人々。落涙症候群。そして魚類へ。◇クエルボ 私を監視するカラスとカラスになる私。◇地球になりたかった男 大雨が浸水した地下で暮らす男。土を食べて糞をだす。すでにミミズ。

2018/12/01

ヘラジカ

作者の趣味を思いっきり前面に出した最後の作品以外は、リベラル派が思い描く地獄を描写した物語といった印象である。収録作品どれもに言えることではあるが、とりわけ最初の方の数編は読んでいてしんどかった。絶望感や焦燥感を描く筆力のもの凄さだろう。物語としては『人間バンク』や『何が俺をそうさせたか』なんかが好み。それぞれ同一の世界や将来を共有しているようだが、「連環する〜」という程の繋がりは見出せず。と言うよりも書かれた時期も掲載された雑誌もバラバラなのに、敢えて繋げる理由がイマイチ分からなかった。

2018/02/01

そうたそ

★☆☆☆☆ なんだかなあ……合わない。それに尽きる。随所に垣間見える政治色がちょっと嫌な感じ。あんまり露骨に出てしまうと、ちょっと引いてしまうかな。

2018/03/25

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