女の好きな10の言葉
女の好きな10の言葉 / 感想・レビュー
ちさと
「10の言葉」シリーズの中では、異質の1冊でした。その言葉が好きな女の生体を裏付ける文章を色んな本から引用していて解説しているんですけど、1冊づつの登場人物の紹介部分が多いので(読書案内としては興味をそそる本を見つけられるかも)、ちょっと話題に入り込みにくい。中島先生の毒舌と偏見を咀嚼して味わう目的で読むと物足りないですね。
2019/10/22
阿部義彦
難儀な哲学者中島義道さんの著書。エッセイ風に書くと風当たりが強いのを心配してか、過去の小説や映画などを例えとして出して私と同じ様に意地悪な視線で女を見ている作家は沢山居たと言う風な体裁をとってます。5番目の『あなたは不潔よ!』は一番成程と思った。バルザックの言葉として『女は極端な嘘をついてる時も常に真実なのだ、何故ならそんな時でも彼女達は、何らかの自然な感情に動かされているからである。』とあり判りみが深かった、そこから山岸凉子の『天人唐草』は主人公が女だからで、同じ設定で男が狂う事は有り得ないもんなー。
2023/11/27
ひお
全編著者による女性へのマイナス視点で描かれる女性に対する蔑視に満ちた一冊。しかし男視点からすればよくわかるうえに微妙に納得してしまう数々の論が延々と書き連ねられている。読み進むうちに自分が女性不信になってしまうのではなかろうかと心配するくらい女性のいいところが全く無く目につく悪い部分だけがただただ続く。著者はよっぽど女性が嫌いなんだなぁと思いつつも、感化されつつある自分が怖いw
2010/08/12
Shinobi Nao
どこかの団体から訴えられそうな女性蔑視発言満載(笑)すべてに納得がいくわけではないけど、一女性としては少なからず「そうなんです、そうなんです」と心当たりのある分析をされている。ただ、全体的に外国文学や映画からの引用が多すぎ(長すぎ)て、はて何の話からこの引用だったか?と主題を見失うことが何度もあり。もっと著者自身の考えに比重を置いてほしかった。 個人的には、公共の場で化粧をする女の鞄(ルイ・ヴィトン)にビールを注いでやったという件が好きです。
2015/09/09
かんちゃん
林修先生ご推薦の哲学者中島義道氏。古今東西の著名な女性について、女性の好きな言葉10個のカテゴリーに集めて解説している本書。当然かなりの偏見もあれば、すごく納得させられるものや考えさせるものもある。哲学者中島義道さんの考え方を知るにはとても面白い本書。女性にとっては耳が痛い言葉もかなりあるのかとも思うが、毛嫌いせずに男性も女性も読んで、ひとつの哲学者の考え方として読んでいただきたい本だと思います。1度生の授業を1年くらい受けてみたいなと思いました。
2014/10/17
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