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東大助手物語

東大助手物語

東大助手物語

作家
中島義道
出版社
新潮社
発売日
2014-11-18
ISBN
9784104397099
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東大助手物語 / 感想・レビュー

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keiトモニ

“京王線聖蹟桜ヶ丘からバスを利用して独逸語の川本教授宅を訪問時のこと…”←また聖蹟桜ヶ丘ですか。近くに三角山があるでしょ。そこで50年前に久松実というトップ屋が殺されたんですよ。ンで“…糟谷教授の快活な声を思い出して、悲惨とすら感じそれを探り出した自分の狡猾さ、卑劣さが厭であった。表面上はとても自然である”…いやこれは表面上だけでなく実体も自然でしょう。著者は会社勤めは無理ですね。そんな事をいじいじ考えられるほど企業は暇ではない。糟谷教授は自業自得です。ふ~む本書も糟谷教授の論文と同じ単なるエッセーか…。

2015/10/25

fseigojp

これ人文系アカハラの古典となりましたね 欧州旅行中の庭の草刈を平然と言いつける教授夫妻 ほんまかいな

2015/09/26

アカハラを受けた著者の私小説。特筆すべきは自然主義文学のごとき主人公の内面描写。誠実だからなのか開き直っているからなのかは定かではないが、自分の性格の悪さをここまで吐露するのはそうそうできることではない。主人公の行動にはほとんど共感できなかったがキリスト教徒の姉の無神経な発言に対して不快になるところだけは共感できた。

2018/12/22

テツ

発売前に入手出来たので帰りの電車内で読了。面白かった。東大教授なんていうアカデミズムの権化、インテリの権化のような人たちにもこんな下劣なやり取りがあるんだなあ。下賤の生活に慣れ親しんだ僕でも若干引くくらいの下劣さ。中島先生側からの視点なので公平でないとは思うけれどそれにしても凄まじい。今日の中島義道のアイデンティティや思想信条は良くも悪くもこの教授(夫婦)により形成されたんだなあと。恨むどころか逆に感謝の手紙の一つも送るべきなのかもしれない笑

2014/11/17

Susumu Kobayashi

著者が東大助手時代に受けたアカハラについての本。どんなに立派な組織であっても、最後は人間と人間の関係に帰着される。こういう状況はどこにでも存在する普遍的なものだ。相手が尊敬に値する人物ではないと思った著者の振る舞いに当の教授は敏感に反応して苛立つのである(後に誰もがその教授のことを見下しているのを知って、著者は衝撃を受ける)。立派な先生方に恵まれた自分はつくづく幸運だったと思う。

2018/05/03

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