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穂足のチカラ

穂足のチカラ

穂足のチカラ

作家
梶尾真治
出版社
新潮社
発売日
2008-09-01
ISBN
9784104402045
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穂足のチカラ / 感想・レビュー

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あつひめ

後ろ向きな家庭の中が、突然前向きに動き出す・・・SFチックな展開と言ってもいいのかなぁ。心の中に澱として溜まっているようなものがどんどん世の中に排出されていく。その生きた澱との戦い。世界の変化の前に身近なところが変化していく。自分の足りないと思っている部分が少しずつ補われていく。コンプレックスが軽くなるだけでも世の中との付き合いは変化する。穂足の出生の秘密でまたまたビックリ。展開的には面白いこと間違いなしなのだけど、この続きはどうなってしまうのか。この物語の中の世界、穂足と家族、知人たちの今後が気になる。

2012/04/11

Tadashi_N

人の心には多少なりとも修羅を持ち合わせている。だが、心地よい読後感。

2019/01/10

ペトロトキシン

かなりのハッピーエンド。幸せな気分で本を読み終えたい人は、読んで損はない。読書をしてドンヨリとした気分を味わいたい人は、読まない方がよい。私なんかはドンヨリ派なので、全ての人がハッピーになってしまうと、どこか物足りなさを感じてしまう。こんなひねくれ読書をする人間こそ「幸福の握手」が必要なのかもしれないなぁ。

2018/03/15

そうたそ

★★★☆☆ 父はうだつがあがらず、母はパチンコ依存症、長男は引きこもり、長女も子持ちだが、その子の父親は不明。だが、その長女の子である三歳児・穂足により海野家に様々な奇蹟がもたらされることに――。どん底のような状況だった海野家の大逆転がはじまっていくかのような前半部分は面白かったものの、穂足の秘める力の詳細が明らかになっていき、キリストだの握手だのと言い始めてからは失速気味。とはいえ、500ページ超という長さを感じさせないハートフルなSFストーリーである。

2020/06/18

冬木楼 fuyukirou

水気が多く冷ンヤリとした梅雨の空気のせいで気分が陰に引きずられているので、こういう時は軽いモノがいいと読み友さんの感想見て手に取った1冊。 バラバラだった家族が4歳児の穂足(ホタル)を中心に再生するお話。ハッピーエンドになるとわかっていて読んでるけど悪そうな人物が登場するたびに大丈夫なのか?と心配だった。 まあ、この程度の悪党でハラハラするようでは、やっぱり体調良く無いんだな。病は気からというけど、気持ちを軽く温かくしてくれる1冊。

2020/06/24

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