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杏奈は春待岬に

杏奈は春待岬に

杏奈は春待岬に

作家
梶尾真治
出版社
新潮社
発売日
2016-03-22
ISBN
9784104402052
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杏奈は春待岬に / 感想・レビュー

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りょうこ

1日で読了!中盤からは一気読み。桜の咲く時期にだけ現れる杏奈..最強。読後感としては切ないを通り越してしまった。梓さん..かわいそうだろがー!やはり杏奈最強。カズヨシ兄ちゃんが結構キーマン。梶尾さんの作品は何作目かになるけど..今回のはちょっと惜しいな!でも面白かったですよ!1日で読んじゃったくらいですからね。

2016/06/28

ゆにこ

初読みの作家さん。自分が女性だから、杏奈の気持ちを考えてしまう。周りの人が老いていくのに自分だけ取り残されるのは寂しい。やはり一緒に歳を重ねたい。

2016/04/22

真理そら

十歳の春休みを祖父母の家で過ごしていた健志は美しく桜の咲く春待岬に建つ洋館で杏奈という美少女を見た。桜の咲く十日間しか会えない美少女への初恋が健志の一生を決めてしまう。前半は少年少女の美しい物語。後半は老いて行く健志が時の間に囚われた杏奈を救えるのか、タイムマシン・クロノスは修理できるのかというやや悲しいSF物。後半に浩志を登場させるなら幼馴染の梓ちゃんの登場場面がもう少し多くても良かったかも。年齢不詳になってしまった健志の年齢が浩志の登場で分かる仕組みになっている。

2023/01/11

いたろう

岬の突端に建つ洋館に、1年の内、桜の時期だけ姿を見せる杏奈の秘密。タイムトラベルがキーになるSFだが、タイムパラドックスの問題や科学的な理由付けはあまりなく、それよりも主人公の杏奈に対する一途な愛情が心を打つラブストーリーがメイン。二人の間に時間軸の違いがある恋愛譚は、「ぼくは明日、昨日のきみとデートする 」を思い出させるが、本作の方が、ずっとストイックで切ない。舞台は天草、苓北町(小説中では苓浦町)。地図で春待岬にそっくりな「富岡の砂嘴」という地形を見つけ、写真を見て、そこがまさにイメージ通りで驚いた。

2016/05/01

そうたそ

★★★☆☆ 梶尾さんお得意のタイムスリップもの。タイムスリップと聞けば、SF色が強くちょっと尻込みしてしまいがちなのだが、梶尾さんの作品は割とそういうこともなく、SFが苦手な人にも薦めやすい。この作品もその例に漏れずそういった類のストーリー。SFというイメージよりノスタルジックなイメージが先行するような内容で、あわせてラブストーリーとしても楽しめる一作。ただクロノス推しな終盤は盛り上がるかと思いきや、個人的にはやや失速したという印象。とはいえ久しぶりに読んだが、この味わいやはり梶尾さんならではという感じ。

2016/05/06

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