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無事、これ名馬

無事、これ名馬

無事、これ名馬

作家
宇江佐真理
出版社
新潮社
発売日
2005-09-21
ISBN
9784104422036
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無事、これ名馬 / 感想・レビュー

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セロリ

はぁぁ〜、いいお話だったなぁ。声を出して笑う場面あり、思わずもらい泣きする場面あり、我が身を振り返って考える場面ありで、ほんとにいいお話だった。これは、「は組」の頭、吉蔵の元を7歳の村椿太郎左衛門が「拙者を男にしてください」と訪ねてくるところからはじまる6編の連作短編。吉蔵の娘お栄、その夫の由五郎、従兄弟の金次郎。お栄と金次郎の過去は、波風の原因になることもあるのだが、それを踏まえてお栄と所帯を持った由五郎にちょっと肩入れしてしまう。30歳を過ぎてようやく祝言をあげた太郎左衛門の行列を見送る吉蔵の ⇒

2021/08/01

さなごん

題名の意味が最後でわかった。お栄と金次郎、そしてそれぞれの配偶者。どっちも辛いよね。火消しは命がけ。私も太郎左衛門にはイライラしてしまうかも。

2015/12/29

コージー

火消しのは組の人々を中心に、坦々と話が進んでいく。でも読み終わったあとに、心がほんのり温まる。そんな物語。よかった。

2018/10/31

お涼

少々臆病者のお武家様のお子様太郎左衛門が、町の火消しの頭の元に「男にしてください」と通い始める。親はどう思っているのだろうと思っていたら、最後の章で父親の五郎太が頭たちに話すところで、太郎左衛門のことを理解してくれてると安心しました。私も日頃、子どもたちが元気でいてくれたらそれだけでいいと思っているので、この言葉はとても染みました。「無事、これ名馬」。 読メのお気に入りさんのおすすめでしたが、良かったです。【図書館本】

2017/09/05

にゃるび

宇江佐真理の人情物は切ないなぁ~ちょっとしたすれ違いで添えなかった二人の微妙なやり取りとか、切なさで心を引っ掻かれるような心持がしました。無事こそ名馬、ヒステリー気味の母親に負けずにのんびり育ったたろちゃんを、吉蔵が祝言を見送ったシーンに自然と涙が…

2013/03/04

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