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色ざんげ

色ざんげ

色ざんげ

作家
島村洋子
出版社
新潮社
発売日
2001-04-01
ISBN
9784104450015
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色ざんげ / 感想・レビュー

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ハイランド

日本で最も有名な女性犯罪者と言えば八百屋お七と阿部定が双璧だろう。どちらも金銭や憎しみではない色恋の果ての犯罪である。本書は彼女に関わった人間の証言から阿部定の人間を炙り出すという手法をとっている。特に興味あるジャンルではないのだが、無類に面白い。色情狂と言ってよい描きかたをしているのだが、憎めないどこか可愛い人物に描かれている。フィクションとはあるが何処までが虚でどこまでが実か判然としない描写は見事。21世紀本人のインタビューが最後に載っているが、実際の阿部定は1974年に失踪し以後の消息は不明である。

2016/07/16

星落秋風五丈原

希代の淫婦、毒婦。その女性の名は阿部定。その奔放な情交に耽溺し、人生を狂わされた男達が語るそれぞれの定。虚と実が交差しつつ定の像が鮮やかに結ばれていく。定が15才の時に彼女に乱暴した慶応大生に始まり、定と関係を持った男達が順番に彼女を思い出し、その肖像を語っていく。彼女を芸者として売り飛ばした親類の男。吉蔵と知り合いの板前。定を妾にしていた名古屋の高校の校長。織田作之助の小説「世相」で定と関係があったとして出てくる大坂のてんぷら屋の主人も登場する。

2001/06/08

雨宿り

再。 阿部定について、例の事件ののちに8人の関係者がそれぞれ、彼女を回顧すると謂う内容。事件そのものは特に書かれておりませんが、定さんにファンがつくのも解る気がする本でございました。

2008/12/24

ぷるぷる

阿部定の小説とのことで読んでみたのだが、いろいろな視点から書かれている点は凝っていていいのだが、全体的にぼやけている印象があり、進んで読みたくなる作品になっていない。

2002/02/09

ひねもすのたり

読みやすいし阿部定入門書?としておススメです。 

2011/02/25

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