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とける、とろける

とける、とろける

とける、とろける

作家
唯川恵
出版社
新潮社
発売日
2008-03-01
ISBN
9784104469048
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とける、とろける / 感想・レビュー

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青蓮

「来訪者」「みんな半分ずつ」「写真の夫」「契り」「永遠の片割れ」「スイッチ」「浅間情話」「白い顔」「夜の舌先」短編9話収録。どれも男女の恋愛の物語ですが、オチがぞっとするものが幾つかあって、ちょっとしたホラー要素も。唯川さんの作品を読んでると、セックスの相性が凄く重要みたいな感じになるけど、本当にそうかな?と少々疑問に思ったり。唯川さんにとっては恋愛はセックス無しには語れない所なのかな。作品としては面白く読みました。「スイッチ」がお気に入り。

2015/10/25

クリママ

9編の短編。本の題名からも官能小説の部類。30代、子供はいない、夫とはしっくりいっていない。半分くらいはそんな女性が主人公。著者50代になった頃のの作品か。だとすれば、もっと、年齢、状況、心情に、バラエティと深みがあってほしかったな。

2020/01/30

なぎかぜ♂

…怖いですね、コレ。自分の欲に溺れた女性達の最後…という感じの9編。欲に溺れて落ちていく人の姿って、どんなホラーよりも怖い気がします。

2014/12/16

ちゃさち

官能小説であり、ホラー小説でもあった。誰も幸せにならない、愛を求める女はこんなにも異常を起こすのかと思いました。

2017/04/10

青豆

甘やかな性愛の深みに堕ちていく女たちを描いた短編集。底の知れぬ欲望と果てしない快楽に支配された9人の女性達。この作品に描かれているのは恋ではない。理性を失う程の強い欲望である。欲望は柔らかい果肉と甘い蜜を持った果実、表紙の桃の様である。狂った様に貪る果実の甘さの中に微かな苦味。それが欲望の正体。甘いだけでは物足りない。罪深く欲深い女達。

2016/02/14

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