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途方もなく霧は流れる

途方もなく霧は流れる

途方もなく霧は流れる

作家
唯川恵
出版社
新潮社
発売日
2012-02-24
ISBN
9784104469055
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途方もなく霧は流れる / 感想・レビュー

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machi☺︎︎゛

50前に職を失い、1人で軽井沢の別荘に移住するところから始まる。やがてその男を取り巻く迷い犬、料理屋の親娘、人妻。淡々としているけど、おもしろい。帯にもあったように大人の為の長編小説。その通りだった。10代の頃に読んでも面白くなかっただろうな。と思った。

2018/09/12

あつひめ

自分の人生という線路のポイントを自分で切り替えることは難しい。今までを断ち切るようにバッサリと容赦なく変えてくれる何かがあったら…人は新たな自分の生き方を真剣に模索することができるだろう。その時やけになったり捨て鉢になってしまうかはその人の器かもしれない。導かれるように出会い、時は流れる。男と女の交わりや仕事が無い時間。そして、寄り添うように、飼い主を信じる犬。いろんな出来事がこの主人公の考え方を変えるきっかけを与えてくれる。作家さんの投げかけたかった思いが静かに心の中に降り積もるような気がした。

2016/01/30

優希

面白かったです。50歳手前の男性が主人公なのですが、離婚、リストラと散々なことが続きます。父親の残した別荘で始まるシングルライフ。そこに様々な人が絡み、過去を思うことありつつ、新たな人生を切り開いていくのが刺さりました。軽井沢の美しい自然を感じることもできます。

2022/09/24

七色一味

会社に捨てられ、家庭にも捨てられた主人公が、流されるように軽井沢に辿り着いたものの、そこがいるべき場所とは馴染めず感じていたのかもしれない漂泊感。それを、その地に結び付ける役割を負ったかのように、何処からともなくあらわれ、主人公の住む小屋に居ついてしまったロク。主人公は、その姿に、自分を重ねたのでしょうか。(続く)

2012/03/17

あやさくら

50歳を手前にし、既に離婚して独り身の岳夫は会社をリストラされ残された軽井沢の別荘(山小屋)に移り住む。50歳という壮年期で無職であることはとても中途半端で頼りない。だけど、今までの自分を捨てられずプライドもある。そこへ人生のパートナーになった犬の存在が微笑ましく感動し涙した。軽井沢で出会った人々との関わり、そして不思議な繋がりが物語を素晴らしいものにしてくれている。今までの唯川さんの作風とはちょっと違った感じがする。読みやすく、感動するお話でした。

2020/09/28

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