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すべては今日から

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作家
児玉清
出版社
新潮社
発売日
2012-04-27
ISBN
9784104495023
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すべては今日から / 感想・レビュー

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bunmei

「アタック・チャンス!」でお馴染みの児玉氏は、無類の読書家で、学習院独語文学科時代から、外国小説を特に愛し、外国語で書かれた原書を多く読まれたそうです。時代ものから冒険、サスペンス、恋愛、リーガルものと幅広く読破し、新刊が出ると翻訳されるまで待てずに、辞書を引きながら読み進めたほど…。本書には、彼が愛した本がたくさん紹介されていますが、私の知っていた本は数冊で、自分の読書量の甘さを痛感させられましたが、時折、私も手にしたことのある本が紹介されると、児玉氏と本の楽しさを共有できたことに嬉しくなりました。

2018/10/10

らったった

本が好き。という痛快な気持ちがこちらに届きました。ここまで本を好きになれたら、と自分に置き換えて考えてみて、今の自分とどう違っただろう。やっぱり分かりません(~_~)最後のあとがき。息子さんが紹介してくれています(*^^*)

2014/10/13

chimako

表紙の児玉清さんは上品で穏やかな微笑み。北川大祐氏(息子さん)のあとがきには少しだけプライベートが透けて見える。語学が堪能で英語のハードカバーにワクワクする若々しさ、日本の時代小説も愛し、名作にも精通した児玉さんの「週刊ブックレビュー」がとても好きだった。本を読まなくなった世の中を憂い、子どもの国と化した日本を心配し、「紳士たれ!淑女たれ!」と静かに檄をとばす。ジャガイモ好きの児玉さんが『火星の人』にどんな感想持たれたのだろうと残念でならない。夏の映画「HERO」に児玉さんの姿が無いのはいかにも寂しい。

2015/05/19

ふじさん

児玉清と言えば、俳優よりは、愛書家、NHKの週刊ブックレビュー司会者、書評家の印象が強い。彼の書いた文庫本の解説(書評)はいつも作品を確かな目で捉え適切な言葉で書かれており感心した。特に、百田尚樹の「永遠のゼロ」の解説は素晴らしいし、藤沢周平や宇江佐真理等の解説も読み応えあり。この本も、彼の本に懸ける強い思いが書かれており久しぶりにわくわくしながら最後まで読み切った。ただ残念なのは、私が海外のミステリーやエンターテインメントをほとんど読んでいなことだ。Ⅳ「日本、日本人へ」は、今まさに耳を傾けるべき内容。

2021/01/27

kazu@十五夜読書会

児玉清さんの一周忌遺稿集。面白本を溺愛し、爽快に生きた“情熱紳士”が精魂込めて書き続けた日本人へのメッセージ。何事も「今日から」と前向きに生き続けた稀代の愛書家俳優が、流麗にして熱烈な語り口で書き遺したエッセイと書評を一挙収録。少年の頃からの読書人生、本と付き合う作法、お薦め本、家族、交友そして日本への思いまでを語った。佐伯泰英さんの本を読むきっかけになったのも、児玉清さんの後押しだったなぁ。居眠り磐音本の水先案内人、佐伯さんの新シリーズ対談直後に亡くなられました。あらためて黙祷を捧げたい。

2013/04/11

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