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ひなこまち しゃばけシリーズ 11

ひなこまち しゃばけシリーズ 11

ひなこまち しゃばけシリーズ 11

作家
畠中恵
出版社
新潮社
発売日
2012-06-29
ISBN
9784104507160
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ひなこまち しゃばけシリーズ 11 / 感想・レビュー

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エンブレムT

「お願いです、助けて下さい」そう書かれた木札が若だんなの元に舞い込み物語は始まります。差出人のわからぬまま周りを見渡した若だんなの前に、次々と現われる「困り事」を抱えた人や妖たち。『若だんなのお悩み相談室』ってな感じになっていく展開の中、ふいに紛れ込む消えてしまった記憶の欠片が切なかったです。物語としては早い段階でラストが見えてしまう巻ではありましたが、このシリーズは謎解きを求めて読んでいるわけではないので無問題。人と妖が若だんなを中心にワイワイしている時間が続く限り、楽しむ気満々で次巻を待つつもりです。

2013/05/16

ひめありす@灯れ松明の火

家にいれば巨大炬燵に大甘白砂糖、北の海にからくり金庫に悩む兄弟が居ればろくでなしだと解いてやり、南の席亭に怪談が得意の落語家が居れば悪夢を取り払う。東の河原に雛小町廻る盗難事件あれば円満解決目指し全力前進(ただし病弱)西の寺院にすれ違う夫婦あれば、河童の秘薬そっと握らせ。そういうものに、私はなりたい。何も出来なくあって欲しいと周りは願うけれど、変わりたい。助けを求める者があるから。助けを求められるだけの経験と仲間、少しずつ積み重ねてきたんだもの。此処で逃げたら、男じゃないもの。私はもう、子供じゃないんだ。

2013/04/24

文庫フリーク@灯れ松明の火

『ゆんでめて』で進まなかった馬手の影を随所に感じる。関東河童を率いる大親分・怪力ねねこの再登場が素直に嬉しい。「河童の秘薬」の巻末近く。長崎屋の庭での仁吉・佐助・ねねこのケンカ。稀なシーンだけに、もっとページを割いて欲しかった。木場亭馬久と名乗る噺家の正体は悪夢喰らいの貘(ばく)。新たにレギュラーとして加わりそう。収録5編の内「ばくのふだ」が好み。しかしもっと深く、拡がる可能性感じる素材だけに勿体ない気がする。「さくらがり」の河童の秘薬。使用されなかった白玉と青玉もいずれ使われる日が来るのだろうか。→続く

2012/10/23

くりきんとん99

久しぶりの「しゃばけ」シリーズ。正直、前作よりこちらの方が好き。一太郎が助けを求める木札を拾ったことから始まり、いろいろな人や人ではないモノ達を助けていく。さほど、ハラハラするような場面は無かったが、終始、家鳴りたち妖に癒された。

2012/07/12

紫 綺

久しぶりのしゃばけシリーズ。期限付で助けを求める、出処不明の木札に絡みつく謎を軸に展開。妖の存在する世界ならではの小ミステリーが面白い。「どうぞ、みんなが幸せになりますように。」

2013/03/12

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