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ゴヂラ

ゴヂラ

ゴヂラ

作家
高橋源一郎
出版社
新潮社
発売日
2001-12-01
ISBN
9784104508013
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ゴヂラ / 感想・レビュー

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hirayama46

うーむ、なるほど……。作者自身からの宣言にあったように、投げっぱなしのような気もするけれど、ただ投げているだけではなく、その投げ方について考えなくてはいけないのかもしれません。ものすごく読みやすい文章なのですが、読解は困難、という高橋源一郎らしい小説でした。わからないから面白い……のかも。

2019/11/25

白義

凄く楽しい。でもフツーの小説と比べたらもちろん全然次元が違うけど、タカハシワールドだとこれでも並みかも。現代社会の固有名詞をまんま詩にしてぐちゃぐちゃにやって暴れまわるフリーダムさは凄いけど、小説が文字通りになるよりもメッセージが分かりやすすぎる気がする。現実というのは全てメディアやらが作ったもので、自分の身の回り数メートルを大切にしよう、って話とそうしたメディア批判の危険さ、落とし穴が陰謀論になって身の回りすら壊すのを両義的に描いた感じ。とあっさり分かりすぎるので初心者向けかも

2012/02/10

Mark.jr

読み返し。 こんなにアホみたいな内容なのに、ものすごく迷走しているというか、著者のシリアスな迷いを感じるという意味では、ジャンルは全く違いますが綾辻行人氏の「どんどん橋、落ちた」と似ています。

2023/07/07

文章が面白い。「千葉ロッテに指名されたような不吉な感じ」とか。なもんで、何が言いたいかとかあんまり考えずに楽しんだ。固有名詞がいっぱいでてきてはらはらする。他の方の感想を読んでなるほどなーと思った。こういうめちゃくちゃさ大好きなんだけど、いっぱい読むとなぜか不安になるんだよな。

2021/03/04

午後

久しぶりの高橋源一郎。やっぱり、すごいなあ。この本は、表紙もかわいくていいな。「漂流教室」とか、「朝日のようにさわやかに」とか、「ゴヂラ」とか、各章の名前がいろんなパロディになってるのも、内容と関連してるとこやしてないを探す楽しみがある。この頃の高橋源一郎の主要なテーマである正義や悪、をほのめかしつつ、その後の文学史で遊ぶ方向性も垣間見える。過渡期といった印象の作品だけど、これだけ読んでもしっかり面白い。それに読みやすい。それでいて、世界の不思議、小説の不思議を垣間見せてくれる。

2017/01/30

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