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魔羅節

魔羅節

魔羅節

作家
岩井志麻子
出版社
新潮社
発売日
2002-01-01
ISBN
9784104513017
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魔羅節 / 感想・レビュー

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星落秋風五丈原

明治初期の岡山の最下層の風俗と貧困を描いた短編集。小説新潮連載中に少し読んだ。男は女郎に不幸な身の上を語る。しかし本当の彼は裕福な家の生まれで女郎役を務めているのは今の妻。「おめこ電球」イネは両親を亡くして農家に引き取られる。そこの妻は夫以外の男を引き込んでいた。その男がイネには狸に見えた。「金玉娘」

2002/02/03

りず

志麻子節炸裂で期待通りでした!タイトルの衝撃さもそうだけど、岡山弁で語られる明治時代の田舎の淫靡な因習を描かせたらピカイチね。この時代に、この地に生まれてなくて本当に良かった…。

2018/07/30

冨井 丸

★4.5一言で言えば、とても面白かった。タイトルがどれもこれもえげつない。放送禁止用語連発。女は口に出せない単語がズラリ。ここまでえげつないと、どうせタイトル先行だろ、どうせタイトル出落ちだろ、どうせ色物だろ、と思わざるをえないけど、なんのなんの、どれもこれも残酷で切なくて味があって、いやー、参りました。あっぱれです。相変わらずの明治・岡山・エロの3本柱。偉大なるワンパターン。そして、ワンパターンになってない。いやー、参りました。

2024/03/18

つちのこ

出世作となった『ぼっけえ、きょうてえ』『岡山女』に続く久々の路線だけに、あのぞくぞくするような“きょうてえ”感覚を味わいたくて、じっくりと読んだ。著者が好んで描く明治という時代、極貧の農村の実態に幽霊話となれば、物語の半分は成功している。そこに土俗信仰と、大らかとは言い難い夜這い風習や遊郭といったじめっとしたエロスの背景が見事に調和している。日本独特のじめっとしたホラーに、まるでカビが生えそうなじっとりとしたエロスが加わって、岩井志麻子の世界がまたひとつ広がったように思う。(2002.2記)

2002/02/22

ゆかるりら

ぼっけぇきょうていを三度程読んだのに他の作品は読んだことないので、これを機に読んでみようキャンペーン実施中。短編集。どれも明治大正辺りが舞台で、貧困や戦争、犯罪など負のオーラが漂う物ばかり。そして岩井志麻子らしい吐き気のするほどのエロス……最高です。こういうのを求めて手に取りましたが胸焼けしそうな位でした(褒め言葉)

2022/01/12

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