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1000の小説とバックベアード

1000の小説とバックベアード

1000の小説とバックベアード

作家
佐藤友哉
出版社
新潮社
発売日
2007-03-01
ISBN
9784104525027
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1000の小説とバックベアード / 感想・レビュー

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ミヤ【復帰】

図書館本読了。 とても読み難い作品でした。物書きが持つ苦悩と葛藤が印象的でした。小説を書くということ、はてわ小説そのものの存在意義とは何か?こんな小難しい話が書かれています。端的に言ってしまえば、何だかよく分からない作品といった感想です。

2013/06/20

藤月はな(灯れ松明の火)

小説と言う物語の意味や存在を問いかけた傑作。小説が後世まで存在して読まれる可能性はないに近いかもしれない。しかし、その言葉は誰かによって受け取られる。そんな本を愛する人々や小説家にとって残酷で優しいことを改めて教えてくれます。面接やフォーラムのパネリストとして参加したときもお勧めしました^^;棺桶に逝く時に持っていくのではなく、後世まで読まれるように読書家の人や古本屋さんへ譲り渡したいと強く、思います。私は本当に本や小説が大好きで幸せだったと噛み締めています。この傑作を三島由紀夫賞に選んでくれてありがとう

2011/03/07

小太郎

「水没ピアノ」を読んで以来気になっている作家です。この本も三島由紀夫賞受賞?と購入→積読になっていました。「デンデラ」は珍しくちゃんと読めた作品でしたが、この本はそれより前に書かれているんですね。彼の本の中では、かなり読み易い部類に入ると思います。小説を書くことの意味を物語として再生している稀有な物書きエンターテイメントとして読みました。無理やりな設定で力技で押してくる展開は好き嫌いが分かれる(元々がそういう作家 笑)と思いますが、大変楽しく読ませて頂きました。三島由紀夫賞、納得!

2020/06/29

昼夜

小説を描く側の苦悩の物語。最初から最後まで読む側の視点でしか読めなかったのが残念です。確かに物語がなくても世界は何も変わらないかもしれない。でも、少なくとも私は物語があったからこそ世界が地球が広いこと、自分ひとりでは生きていけないこと、自分と違うことを考えている人が大勢いることその他大切なことをいっぱい教わりました。だからこそこの本を読んでいっぱい傷ついたし私が好きな物語を描く小説家さんから聞きたくない言葉もいっぱいあった。銃を突きつけられてもう小説を読むなって言われても読むのを止められはしないと思った。

2010/07/08

スミス市松

どうして人は小説を書き、小説を読むのだろうか。「小説に意味なんてあるのか」「そもそも小説とは何なのか」「そして君は何を書きたいのか」……。そういった問いに著者が悩み続けた末に生まれ落ちた作品だ。物語そのすべてが日本文学に徹底的に打ち負かされて屈辱と羞恥と怨嗟にまみれながらも、あえてその中へ突き進んで行き、絆を結ぼうとする勇気を感じ取った。何よりまず自分自身のために書いた、「小説」という形式の小説論という印象。「書けるに決まってますよ。だって、小説を書くような心で書けば、それはもう、小説なんですから」

2009/12/10

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