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獅子の城塞

獅子の城塞

獅子の城塞

作家
佐々木譲
出版社
新潮社
発売日
2013-10-22
ISBN
9784104555093
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獅子の城塞 / 感想・レビュー

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ケイ

実在の人物かどうかわからないが、こんな話があってもおかしくはないだろう。主人公の話よりも、同時期に傭兵として雇われながら徐々にヨーロッパに向かった瓜生兄弟の話の方が面白かった。全体として期待値ほどではなかったかな。

2013/12/24

RIN

警察小説の佐々木さんものとは違う、『ベルリン飛行指令』系の佐々木さんもの。16世紀、城塞の石積み技術を学ぶため欧州に渡った日本人石工・次郎左の物語。派手な効果音が聞こえてきそうな煽り文章ではなく、むしろ淡々と言葉を紡ぎ物語を緻密に積み重ねていく作風なのに(だから、か?)、じわじわと、沸々と心躍らせる冒険小説。550頁超の大作ながら、次郎左の行く末が気になってほぼ一気読み。佐々木さんの太平洋戦争三部作が面白かった方には超おススメ!前作『天下城』も読まねば。

2017/03/11

Willie the Wildcat

興味と探究心。異文化の下での奮闘。公私に安住はなく、日々挑戦。真摯な人柄が、人を、そして心を繋ぐ過程の丁寧な描写が印象的。家族の意思の尊重と自身のキャリア探求、そして故国への想いが交錯。”心の居場所”への心情の変化に、私自身を重ねる・・・。一方、日本の年功序列などの雇用制度を逆手に取るかのような生き方は、現代社会への提言かもしれない。瓜生兄弟の対照的な人生も異なる提言。確かな技術と経験、そして信用。時代や文化の違いはない!羨ましさと共に、私自身への叱咤激励にも感じる読後感・・・。

2014/02/28

ちゃこ

【初出「小説新潮」2012年2月号〜2013年6月号】「天下城」の続編。「天下城」で登場した穴太衆の棟梁・戸波市郎太の次男・次郎左が主人公。ヨーロッパの石積みを学ぶため、天正9(1581)年天正少年使節団と共にローマに向かい5年後には帰国のつもりで日本を後にした次郎左。戦乱で主家を失い傭兵の道を選んだ瓜生兄弟も登場し、物語は欧州各地と日本を股に架けて展開する。 (続→)

2014/03/18

MarsAttacks!

同作者の「天下城」の番外編です。主人公はヨーロッパの築城技術を学ぶため渡欧します。当時のヨーロッパの歴史背景を全く知らなかった僕ですが、読んでいくうちに概ね理解できたような?戦乱のネーデルランドを舞台に、数奇な運命を辿る主人公の生涯を面白く読むことが出来ました。欲を言えば、もう少し熱い人間ドラマが欲しかったかな。

2014/02/11

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