約束よ
約束よ / 感想・レビュー
ヨコツ
同氏著『遊動亭円木』の後日譚を収録した短編集との事で手に取った。辻原登自身は長編向きの作者であるのか、短編は完成度こそイマイチであるが、そもそも僕は村上龍然り万城目学然り、ウンチク系小説家を苦手としているので、ウンチクを語る間もなく終わってしまう短編の方が肌に合っていて落ち着く。言うまでもなく辻原登もウンチク系小説家である。収録されている短編は壮絶であったり悲劇的である内容が多いが、後味はさらりとして悪くない。時折現れる飄々とした円木の姿に、『遊動亭円木』ファンであれば思わず笑みが溢れるだろう。
2013/05/07
勝浩1958
川上弘美著『大好きな本』という書評集から面白そうだと想って読んでみた。どの編も落語でいう落ちへ向かって、強引に物語が紡がれている感じがした。そこが少し鼻に付いた。
2011/08/07
たんこ
短篇集。盲目の落語家円木の身の回りで起きる男女のコトと、中国の男女のコト。
2010/03/11
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