KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

私という病

私という病

私という病

作家
中村うさぎ
出版社
新潮社
発売日
2006-03-16
ISBN
9784104567041
amazonで購入する

私という病 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

nonpono

中村うさぎを知ったのは文春の連載で買い物依存症の如くブランド物を買う姿は圧巻でひやひやしながら読んだ。彼女の勢いは止まらない。ホストに走り整形に夢中になる。果ては自分の価値を知りたがりデリヘル嬢になる。恋愛対象ではなく男の「性的幻想」として買われる自分、必要とされる自分。身体が悲鳴をあげ3日間で終わるが、この本はそんな体験を通してわかる、ホストからは「欲しがられなかった」現実に夢から鮮やかに覚めていく。行き着く先は「東電OL殺人事件」である。女であるわたしたちは何が欲しいのか、その欲望について考えたのだ。

2024/11/14

鬼灯の金魚草

中村うさぎという人は自分に正直で実に素敵な人だと思う。第2章を読んでいて自分が抱えていたもやもやがはっきりと文章化してもらえた気分だった。確かに母として妻として嫁として生活している。だが私はお手伝いさんでも身の回りを面倒見るだけでの人ではない。もう愛されたいとか大事にされたいとかではないが、書いてあった女性の言葉が忘れられない。「結婚してから夫は私を人間として扱わなくなりました。まるで家具にみたいに当たり前すぎて視野にも入らない。世の旦那方、妻だって人間です!

2016/10/17

スパイク

結局は、『女として見て欲しい。』ってことではなくて『私として(私を)見て欲しい。』のだ。だから、私という病は、うさぎさんの病ではあるのだろうけれど、私たちの病でもある。そこまでやるか?という問いは、そこまでが、どこまでか?っていう問いとして返ってくる。境界線なんてない。ただ、感覚的に認めるか認めないだけの問題であるように思う。わたしなんか(思考の段階では)スレてますから、どんなんでもアリなんだけれど、なんとなく境界線を設定してしまうような気がする。こちらとあちらは地続きだってわかってるのに。⇒コメに続く。

2014/11/09

とももん

中村うさぎの本をはじめて読みました。はじめてが、いきなりコレか!という感じですが、中村うさぎに一気に興味が湧きました。デリヘルという職業がどういったものなのかを知りました。女であるということ、性欲の対象として見られることは幸せなのかあ。そうかあ。

2017/10/16

ochatomo

過剰な自意識が性的主体性と価値を求めてヘルスで働く著者 客の性的幻想と優しい振る舞い 女(妻、母)を人間扱いせず感受性を無視して蝕む男の病「自己正当化」や女の「引き裂かれ」等考察 2006刊 文庫化2008年

2013/07/26

感想・レビューをもっと見る