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他者という病

他者という病

他者という病

作家
中村うさぎ
出版社
新潮社
発売日
2015-08-21
ISBN
9784104567065
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他者という病 / 感想・レビュー

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やすらぎ

目の前には階段がある。その絶望に落ちそうなとき、人はどれほど冷静にいられるのだろう。薬の副作用で自分が自分でなくなっていく。生きるとは何なのか。どう生きるのが正しいのか。ひとりの女性の叫びである。崩れていく途中では死が脳裏をよぎる。誰しもそれが正当化できないことだからこそ苦しむ。教えてほしい。私の言葉はまだあなたに届くのか。何か残さなければ価値はないのか。この人生も私の作品なのだ。自己愛や自尊心を感じるようになっただけでもいい。理解や共感は求めない。空っぽになってもいい。私は鏡に映る私の人生に語り続ける。

2020/01/11

美登利

ここ三年ほど、うさぎさんの本またはテレビ番組などから遠ざかっていたので、病気のことは知りませんでした。降板騒動は少し雑誌で観たような記憶が有る限りでした。彼女曰わく、薬の副作用で攻撃的になり、人格崩壊したとのことですが、これまで何冊か本を読んでいるのでそれほどの違和感はなく、寧ろ研ぎ澄まされてるのでは?ないかと感じました。死にかけて、旦那様との絆が更に深まったとありましたが、前から旦那様は良き相談相手であり、親のような存在なのだと感じてました。屁理屈ぽいとこは変わってない、でも良いじゃないですか。

2015/11/02

NADIA

中村うさぎのエッセイ。突然の体調不良で入院したりしたことで精神状態が不安定になり、それまで続けていた週刊誌やテレビの仕事が打ち切られたことで人格まで変わったと言われた頃のエッセイ集。それに対し回復した後の本人のツッコミが入るところはうさぎさんらしい。それにしてもやはり痛々しい内容だ。やはり不安定さがむき出しになっているように私にも思える。いろいろと感じるところは多かったが、一番印象に残ったのは第八章でキリスト教的環境を語った部分。以前よりキリスト教について感じていたもやもや感が一瞬でスッキリと納得。

2018/12/27

きさらぎ

中村うさぎさんのこと、ほとんど知らずに読んだ。かなり過激な方みたいで…引いた(;・∀・)言いたいことがわかる部分も少しはあるけど、こういう人は生きづらいだろうなぁ。モメた人の実名を出したりして、自分から進んで敵を作ってる印象。

2016/10/12

ヒデミン@もも

中村うさぎさんは時代の人だったから著作は何作も読んだけど。。。 頭が良すぎて病んでしまったのねと心配していた。整形を繰り返しその副作用ではないのかな奇病は。週刊文春の打ち止めについても恨みつらみを爆発させていたけれど、そんなものですようさぎさん。ずっと踊らされてきたってこと知っていたはず。それでおいしい生活もしてきたんだから。

2015/10/23

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