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世界の果ての庭: ショート・ストーリーズ

世界の果ての庭: ショート・ストーリーズ

世界の果ての庭: ショート・ストーリーズ

作家
西崎憲
出版社
新潮社
発売日
2002-12-01
ISBN
9784104572014
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世界の果ての庭: ショート・ストーリーズ / 感想・レビュー

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コットン

幻想文学仲間ジョンさんからの頂き本。数種類の話(米国人の学者と出会った女性作家の独白。若返る病を患い、家出から帰ってきた母。本所深川に出没する謎の辻斬り。果てのない階段がある巨大な“駅”を彷徨う脱走兵。)が入れ替わりながら(多分ですが)相互に関連なくページが進んでいく。短編集のような形でないので分断される分だけ、今の話の続きを読みたくなり読むスピードが上がる不思議な作品でしかもいずれの話も解決案のようなものもなく終わる所も暗示的。

2014/11/05

秋製 

読友さんのお薦め。 「庭」をテーマにした物語。色々な角度から見ればいく通りにも様々な顔を見せる庭のように、人の関係もまた様々に変化するものだ。という風にとっていいのかな?

2014/05/05

くさてる

いくつもの短い章がそれそれに独立した話として成り立ちながら同時に進行していく。どれもゆるくつながり、でもしっかりと結びつく内容な。わたしは脱走兵の話がとても気になってしまいました。不思議な読み心地で、面白かったです。

2021/03/05

4/123

再読。私はこの作品がとても好きなのだが、読み返す度にウォン・カーウァイ監督の2046を思い出す。目に染みるようなマットな赤色に硬質な台詞きらびやか夜陶器のような肌をした女、そして触れると恐ろしく冷たい唇。読むたびにそのシーンを思いだし、観る度に噛み締めた文字が脳裏によぎる。なぜかはよく分からないし見た時期は確かばらばらだったはずなのになぜか私はこの作品この映画なしで語ることが出来ない。機会があれば映画の方も是非お試し下さい。

2017/06/11

そうたそ

★★★☆☆ 幾つかの物語が小刻みに入れ替わり立ち代り語られるという構成をとった小説。何の関連性もないそれらの物語が最後に鮮やかに収束する、ということはなかった。一体作者がこの構成を以って何を意図したのかは分からず終い。ただ共通していえることが、空間的、次元的、時間的な広がりというものが個々の物語に見受けられる。ただそれが「庭」というところに収束するのかは不明。庭についての空間論は面白かったが。辻斬りの話の存在理由だけは最後まで全くわからないまま。もうちょっと分かりやすいほうがすっきりするかなあ。

2013/03/16

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