求愛瞳孔反射
求愛瞳孔反射 / 感想・レビュー
コットン
変化球的な愛に特化した詩集(一般受けはしないかも)で紙の色が黄・黄緑・水色・ライトブルーグレー・ピンクの五色を使っていたり、カバー写真:瞳の黒目の空いた空間から見えるいわくありげな女性が描かれ面白い装丁。中身も最後に仄かに笑いを誘う捻りが入った詩があり興味深い。『求愛者』の「ああ 首の血は なんでもない さっき蜘蛛の糸で切ったのです」や『国道にて』の「ふいにあなたの望みがわかる 人形焼きがたべたいな アンなし」など。
2019/02/24
masa@レビューお休み中
穂村弘に触れる。いや、これは詩人穂村弘の一部に触れただけだ。奇妙で奇天烈でお下劣にも関わらず、さらりと言葉を置き、何の疑問も持たせず読ませてしまう。カッコも、人名も、電話番号も、擬音語も…何もかもが現実に起こったことのように思えてしまうのだ。そんなこと、あり得ないのに、穂村氏であれば、もしかしたら…と思わせる。思わせぶり、いや、読者を期待させ歓喜させる言葉たちなのだろう。これはファンにはたまらないのだろうなぁ。穂村氏二作目だが、好きか嫌いかはまだ保留。
2012/10/01
はちてん
おぉ!ほむほむだー!訳わからいけど…。一部で話題のw「獣姦爆撃機」は、機銃掃射w。「それはよく晴れた真夏の」「キスをしながら」が好き。はっぴいえんどの詩を朗読したくなった。(曲を聴くではなく) 単行本は装丁が良いけれど、新刊書店では扱いがなく、文庫を見たのだけれど、がっかり。 はこちゃんさんのレビューから。
2012/03/10
まみ
きらきらとした夏の昼の恋。かと思いきや恐ろしいまでに必死で必死で必死で必死で必死の求愛。「今晩、携帯(電話)に電話(携帯)するね/もちろん、友人として/ではではん」の「ではではん」にものすごく重い思いが詰まってそうでぞくっとした。図書館で借りた本なので表紙カバーを外してみられなかったのが残念です。
2009/07/06
なつみ
かわいすぎます。マイ・エンジェル、もんじゃやき、おねがい、ベリーズが好きです。独特な歪んだ多色世界の雰囲気を醸し出しながら、読者を色んな意味で惹きつける方ですね。ほむほむの違う作品も読みたくなりました。それにしても、独特というより毒々かもしれませぬ。【図書館】
2014/05/11
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